浪速風

原資どうするの

先日スーパーで小松菜を手に取ったとき、250円という高値におののき、思わず棚に戻した。ほかの葉物も軒並み高く、わが家の定番の「菜っ葉のたいたん」を何で作ろうか、悩ましい日々が続いている

▼総務省が発表した8月の消費支出(実質)は、前年同月比3・0%減。新型コロナウイルスの感染拡大前の令和元年8月と比較すると、実質9・5%減だという。冷え込んだ消費に、今月からは値上げも追い打ちをかけており、国が輸入した小麦をメーカーに売り渡す価格は2割近く上昇、マーガリンや加工食品も値上がりした

▼わが国では、高所得でも低所得でもない「中間層」が消費の担い手として経済成長を牽引(けんいん)してきた。岸田文雄首相は就任後初の所信表明演説で、この中間層を守る「新しい資本主義」を唱え、成長と分配戦略を両輪とすると述べた。ただ、両輪を回すには原資が必要だ。もし国債発行を想定するなら、持続可能な成長は危うい。