プーチン政権批判継続に意欲 ノーベル平和賞のムラトフ氏 - 産経ニュース

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プーチン政権批判継続に意欲 ノーベル平和賞のムラトフ氏

2021年のノーベル平和賞を受賞し、報道陣の取材に答えるロシアのリベラル紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長、ドミトリー・ムラトフ氏=8日、モスクワ(小野田雄一撮影)
2021年のノーベル平和賞を受賞し、報道陣の取材に答えるロシアのリベラル紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長、ドミトリー・ムラトフ氏=8日、モスクワ(小野田雄一撮影)

【モスクワ=小野田雄一】ノーベル平和賞の受賞が決まったロシアのリベラル紙ノーバヤ・ガゼータの創刊メンバーで、計20年以上にわたって編集長を務めるドミトリー・ムラトフ氏(59)は8日、モスクワ市内で報道陣の取材に応じた。同氏は「露政府は国民全体の代表ではなく、少数者の代表にすぎない。国民を代表しているのはメディアだ」と述べ、プーチン政権による権力の私物化や言論弾圧を今後も批判していく意思を明確にした。

同紙は露政権が進めてきたメディア統制にも屈せず政権側の不正や人権侵害を告発してきたことから、ロシアの言論の自由の「最後のとりで」とも呼ばれる。一方、2006年に殺害されたアンナ・ポリトコフスカヤさんをはじめ、過去に6人もの記者が殺害されたり、不審死したりしてきた。

ムラトフ氏は8日、6人の名前を読み上げ、「ノーベル賞は死者には与えられないので、私は彼らの代理として授与された。勇敢な全てのジャーナリストが受賞者だ」と強調。「自身がノーベル賞委員なら誰に受賞させたいか」との質問には「(収監中の反体制派指導者)ナワリヌイ氏だ」と述べ、同氏への弾圧を続ける露政権を批判した。

報道陣からは「ノーベル平和賞の受賞が記者の安全に影響すると考えるか」との質問も出るなど、プーチン政権が露紙への平和賞授与を不服とし、メディア圧力をさらに強める可能性を懸念する声も聞かれた。