【全方位ch】INAC、生中継の思惑 - 産経ニュース

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INAC、生中継の思惑

日テレ東京Vに向けて練習するINAC神戸の田中美南(右)
日テレ東京Vに向けて練習するINAC神戸の田中美南(右)

10日にノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で開かれるサッカー女子プロ「Yogibo WEリーグ」前半戦の天王山、INAC神戸レオネッサ-日テレ・東京ヴェルディベレーザが関西ローカル局のサンテレビで、生中継されることになった。

東京五輪代表MFの中島依美(えみ)や杉田妃和(ひな)らタレントぞろいのINAC神戸はここまで、試合の主導権を渡さない圧倒的なプレー内容で、3戦全勝の首位。開幕前のプレシーズンマッチから無失点と、鉄壁の守備も誇る。一方、日テレ東京Vは2勝1分け1敗の4位ながら、平成27~令和元年になでしこリーグ1部で5連覇を達成した実力は折り紙付き。徐々に調子を取り戻しており、INAC神戸との試合は、WEリーグ初代女王の座を占う大一番となりそうだ。

INAC神戸の試合がテレビの地上波で生中継されるのは、9月12日の開幕戦に続いて今季2試合目。このときは、試合を異例の午前10時キックオフにすることで地上波の枠を獲得するアイデアが話題を集めた。

日テレ東京Vを率いた経験があるINAC神戸の星川敬監督は「日テレ東京V戦は単なる1試合ではない。自分たちのサッカーが(近年のなでしこリーグで突出した成績を収めた)チャンピオンに、どこまで通用するかというのもある」と意気込む。日テレ東京V時代に4年連続で、なでしこリーグ得点王となった日本代表FW、田中美南(みな)も「優勝するには落とせない試合」と決意を口にした。

日テレ東京V戦は午後1時キックオフ。新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言が兵庫県で解除されたことを受け、約1万人の観客動員も目指している。

開幕戦で大いに盛り上がったものの、その後のWEリーグの状況にやや危機感を抱いているというINAC神戸のクラブ関係者は「スポーツの地上波中継はやはり生が基本」と強調する。「注目度を維持させるためにも、面白いサッカーをしたい」とは田中。2度目の生中継で、開幕戦に続く〝山場〟をつくり出したい。(信)