新閣僚に聞く

後藤茂之厚労相 強制で病床確保も

グループインタビューに応じる後藤茂之厚生労働相=7日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)
グループインタビューに応じる後藤茂之厚生労働相=7日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

--新型コロナウイルス対策の病床確保について、強制力を含めた法改正は

「法制度の見直しをしっかりやるように岸田文雄首相から指示を受けた。医療機関への(病床確保の協力)要請、勧告、(従わない場合の)公表ができるように感染症法を改正したが、もう一歩進んで、しっかりとした医療提供体制の整備が可能になる仕組みを検討する必要がある」

--強制的な措置を講じるものになるのか

「(第5波の)感染拡大に病床確保が追いつかない事態が見られ、国民が不安に陥ったという反省がある。強制的なお願いができるかも含めて考えていく」

--社会保障制度の給付と負担をどう見直すか

「高齢者を支えるための介護などの人材不足が課題になっており、根底に少子化問題がある。少子化に大きな財源投入を含めた対策が必要だ。給付と負担をバランスさせることに異論はない。安定財源を確保するのは重要な課題だが、私の任務は国民の生活を守るために社会保障制度を充実させることだ」

--首相は看護師や介護士らの収入を増やすために公的価格を見直す考えを示している。利用者の負担増につながりかねないが

「社会の基盤を支える現場で働く職種の処遇改善に取り組むために、公的価格も含めてきちんと対応しなければならない。人材確保のための処遇改善は重要な課題だ。公的価格評価検討委員会を立ち上げる」

--再編統合の議論が必要な対象として424の公立・公的病院のリストを公表しているが、コロナ禍を踏まえ再編方針を見直すか

「決して再編統合を前提にして議論しているのではない。新興感染症を含めて地域医療を考えなければならないという課題が出てきた。どういう医療体制を作っていくのかを地域の中でしっかり議論してほしい」(坂井広志)