京都のホテルが芸術家支援、作品を展示販売 

「ザ・プリンス京都宝ヶ池」で展示販売されている、京都の芸術家らが手掛けた茶碗などの工芸品=京都市左京区(岡田敏一撮影)
「ザ・プリンス京都宝ヶ池」で展示販売されている、京都の芸術家らが手掛けた茶碗などの工芸品=京都市左京区(岡田敏一撮影)

京都市左京区のホテル「ザ・プリンス京都宝ヶ池」が1日から、ホテル内で京都の芸術家らが手掛けた工芸品や絵画を展示販売する試みを始めた。9日の開業35周年の節目を機に、京都の伝統文化を国内外に発信するとともに、京都の文化の担い手となる芸術家を支援するのが狙い。

工芸品は、スイートルームやクラブフロアに宿泊する顧客が使える「クラブラウンジ」、絵画は公共スペースの壁面でそれぞれ展示販売。同ラウンジには来年2月末まで、安土桃山時代に岐阜県南東部で焼かれた陶器「美濃桃山陶(みのももやまとう)」の担い手、加藤亮太郎氏と、400年続く宇治の茶陶、朝日焼の十六世松林豊斎氏という2人の陶芸家の茶碗(ちゃわん)や花器、酒器など計約40点が並ぶ。スマートフォンなどでQRコードを読み込めば、価格や制作年など各作品の詳細な解説が読める。

絵画の方は若手作家の抽象画を中心に9点展示。購入だけでなくレンタルも可能。工芸品は東京、絵画は同市の企業のサービスを活用し、展示販売が可能となった。同ホテルの滝沢政志総支配人は「開業35周年を機に、地域とお客さまとの連携をさらに強め、京都の特別な魅力を伝える体験型ホテルをめざしたい」と期待を寄せた。