漏水相次いだ東京、大阪は水道管老朽化ワースト1位

水道管の老朽化率は大阪府がワースト1位
水道管の老朽化率は大阪府がワースト1位

首都圏直下で7日深夜に最大震度5強を観測した地震では、各地で漏水が相次ぎ混乱が広がった。東京都水道局によると、都内では23カ所で漏水が発生。水道管に付属する空気弁などの不具合が原因の大半を占めた。近年、水道管の老朽化は社会的課題になっており、対策は急務といえる。

大阪府の吉村洋文知事は8日、地震の影響による漏水に関連し、「水道管は全国的に老朽化が進んでいる。更新・整備を早くやり、災害に強いライフラインを目指さないといけない」と述べた。府庁で記者団に答えた。

吉村氏は「大阪も都市部を中心に老朽化が進んでいる。役所がやっているから安心、民間は心配というのは全くの幻想で、決して安心できる状況ではない。耐震化をいち早く進める必要がある」と強調した。

厚生労働省によると、全国の水道管の総延長は約72万キロに上る(平成30年度)。このうち、法律で定められた耐用年数(40年)を超えている割合(老朽化率)は、18年度は6・0%だったが、30年度には17・6%に上昇。今後20年間で全体の約24%を更新する必要があるが、現状のペースでは追い付かないという。

都道府県別で見ると、大阪では約3割の水道管が法定耐用年数を超え、ワースト1位だ。大阪は都市化が全国的にも早く、多くが高度経済成長期に敷設されたことが背景にある。

厚労省によると、次に神奈川県(25・6%)▽京都府(24・9%)▽香川県(24・0%)が続く。東京は平均を下回る16・2%だった。給水人口や職員数が多く、更新作業が進んでいることなどが影響しているという。