崩落した「水管橋」の隣の橋に設置された仮の管=8日午前、和歌山市の六十谷橋和歌山市で紀の川に架かる「水管橋」と呼ばれる送水管の一部が崩落し約6万戸が断水している問題で、市は8日夜、仮の管の設置を終え、5日ぶりに送水を再開した。断水地域の施設や住宅では数時間経過した後、順次、水道が使えるが、市は地域全体に行き届く時間を早めたいとして、9日朝からの使用を呼び掛けている。
一部が崩落した「水管橋」に並行する県道の橋に設置された仮の管=8日夜、和歌山市市によると、水管橋は送水管と一体構造のアーチ橋で、川の南岸近くの浄水場から北岸に延びる全長546メートル。3日、川の中央付近の約60メートルが落ちた。断水地域は川の北側で約13万8千人の生活に影響している。仮の管は水管橋に並行する県道の橋に設置した。
送水再開後、浄水場から仮の管を通り、断水地域にある4カ所の「配水池」に到達。配水池に一定量の水がたまった後、家庭などへの給水管に流れる。市は、濁り水が混入する恐れがあるため、9日は飲料水として使用しないよう促している。
一部が崩落した六十谷水管橋(左)と仮の水管が設置された六十谷橋=8日午後4時37分、和歌山市(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)一部が崩落した六十谷水管橋(中央)と仮の水管が設置された六十谷橋(手前)。奥の橋を車両が通過していた=8日午後4時41分、和歌山市(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)一部が崩落した六十谷水管橋(奥)と仮の水管が設置された六十谷橋=8日午後4時40分、和歌山市(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)一部が崩落した六十谷水管橋(左)と仮の水管が設置された六十谷橋=8日午後4時42分、和歌山市(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)一部が崩落した六十谷水管橋(手前)と仮の水管が設置された六十谷橋(奥)=8日午後4時38分、和歌山市(本社ヘリから、彦野公太朗撮影)