現代の沖田総司は僕 「燃えよ剣」山田涼介 - 産経ニュース

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現代の沖田総司は僕 「燃えよ剣」山田涼介

映画「燃えよ剣」 ©2021「燃えよ剣」製作委員会
映画「燃えよ剣」 ©2021「燃えよ剣」製作委員会

作家、司馬遼太郎が新選組を描いた名作「燃えよ剣」が55年ぶりに映画になり、15日公開される。主人公の副長、土方歳三(ひじかた・としぞう)に岡田准一(じゅんいち)(40)。監督の原田眞人(72)と、大ヒット作「関ヶ原」以来のタッグを組み、混沌(こんとん)とした時代の生き方を令和の現代人に問いかける。天才剣士、沖田総司を演じた山田涼介(28)、そして来週は岡田が、それぞれの役への思いなどを語る。

映画は、「バラガキ(悪童)」と呼ばれた土方や沖田たちが新選組を結成し、命のやりとりに明け暮れた幕末の青春の日々を、岡田が指導した迫真の殺陣や豊かな情感を交えて描く。

「コロナ禍で命の重さが問われたり、とにかく前に進み続けなきゃいけない状況だったりするなかで、何か力をもらえるような作品になっているんではないかな」と山田はこの映画を語る。

アイドルグループ、Hey! Say! JUMP(ヘイセイジャンプ)の一員。俳優としても活躍している。

「童顔だから時代劇は、なかなかやれる役がない」と苦笑いするが、その甘いマスクこそが美青年として描かれることが多い沖田には似合いだ。しかも、実は素顔は「男臭い、見た目とのギャップがあると周りからはいわれます」という。新選組の一番隊組長には打って付けなのだ。

「優しくて温かくて、同時に冷酷。一瞬にして恐怖を感じさせる。そんなことを心がけました。これまでも多くの方が演じてきましたが、過去の沖田像は全部塗り替えてしまえばいいと考え、気負わず取り組みました」

土方役の岡田は所属する芸能事務所の先輩だが、これまで仕事の接点はなかった。今回の撮影前にマネジャーを介して殺陣の指導を頼むと、「教えたことができなければ、途中で切り捨てる」という厳しい返事がきて震え上がったと笑う。

「死ぬ気で練習した」かいもあって、「撮影現場では、ずっと総司って呼んでくれました」。山田と岡田は、まさに沖田と土方のような間柄になった。

自身も「事務所で中堅の立場になりました。若手に対して、自分が岡田さんみたいにならなくては」と気を引き締める。

「曲げない」が信念だという。「特に自分のグループを背負って語るときの言葉は、絶対に曲げない」。Hey! Say! JUMPが新選組に見えてきそうだ。「いや、うちら、あんなに凶悪じゃないです」と笑った。

共演は柴咲(しばさき)コウ、鈴木亮平、尾上右近、山田裕貴(ゆうき)ほか。

(石井健)

やまだ・りょうすけ 平成5年生まれ、東京都出身。19年、Hey! Say! JUMPのメンバーとしてCDデビュー。27年「暗殺教室」で映画初主演、日本アカデミー賞新人俳優賞。映画は、ほかに「グラスホッパー」「ナミヤ雑貨店の奇蹟(きせき)」「鋼の錬金術師」など。

15日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。2時間27分。