コロナを恐れる習近平氏 米中「対面」見送り

中国の習近平国家主席=9月、北京(新華社=共同)
中国の習近平国家主席=9月、北京(新華社=共同)

【北京=三塚聖平】6日にスイスで行われた米中高官による会談で、バイデン米大統領と習近平・中国国家主席が年内にオンライン形式で会談することが固まった。米側が模索した対面での首脳会談実施は見送られた。新型コロナウイルスの流行後、習氏は対面外交を著しく控えており、「対面復活」は来年2月の北京冬季五輪開催時になるとの観測が出ている。

習氏は、昨年1月のミャンマー訪問を最後に国内にとどまり続けている。米ブルームバーグ通信は9月、20カ国・地域(G20)の首脳で外遊していない期間が最長だと指摘した。コロナ禍の中で訪中した外国首脳との会談も、昨年11月のカンボジアのシハモニ国王などごくわずかだ。電話・オンライン会談は積極的に行っており、習氏はコロナ感染を極度に警戒している可能性がある。

各国外相らの訪中場所も天津や福建省など北京以外が中心だ。今夏、バイデン米政権のケリー大統領特使(気候変動問題担当)が天津で中国の気候問題担当特使と対面会談した際も、韓正(かん・せい)副首相らとの会談はオンラインで行われた。

中国は、感染拡大を許さない「ゼロコロナ」を掲げており、訪中した要人には外部との接触を断つ「バブル方式」をとっている。中国外交関係者によると、「国内で海外要人と会談した外交官は一定期間隔離されている」という。

北京五輪ではプーチン露大統領ら首脳クラスの訪中が見込まれている。