大阪3区に自民元市議・柳本氏が出馬へ 公明と対決

自民党元大阪市議の柳本顕(あきら)氏(47)が次期衆院選大阪3区に無所属で立候補する意向を固めたことが7日、分かった。3区には自民が推薦を内定している公明党現職の佐藤茂樹氏(62)が立候補する予定。これまで公明は自民側に柳本氏が出馬しないよう求めており、公明が反発することは必至だ。自公の選挙協力に影響する可能性がある。

柳本氏は7日午前、記者団の取材に応じ、3区の候補者について「選択肢を増やすべきだ」と主張。8日に記者会見し、正式に出馬を表明するとした。自民大阪府連は公明との選挙協力に反するとして、柳本氏を厳重処分する方針。

柳本氏は大阪維新の会が掲げた「大阪都構想」をめぐり、平成27年の住民投票で反対派の急先鋒(せんぽう)として公明などと共闘し、否決に追い込んだ。昨年11月の2度目の住民投票で公明が賛成に転じたことを批判していた。

柳本氏は11年の大阪市議選で初当選し、府連青年局長や市議団幹事長を歴任した。27年と31年の大阪市長選に出馬したが、いずれも維新候補に敗れた。衆院議員や参院議員を務めて令和元年に政界を引退した柳本卓治氏(76)のおい。

3区には立憲民主党元職の萩原仁(ひとし)氏(54)と共産党新人の渡部結(ゆい)氏(40)、無所属新人の中条(ちゅうじょう)栄太郎氏(52)が出馬を予定している。

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