台湾の蔡英文総統が仏議員団と会談 「圧力に負けず感動」

7日、台北の台湾総統府で、勲章を授与されたフランスのリシャール元国防相(左)と蔡英文総統(中央通信社=共同)
7日、台北の台湾総統府で、勲章を授与されたフランスのリシャール元国防相(左)と蔡英文総統(中央通信社=共同)

【台北=矢板明夫】台湾の蔡英文総統は7日、総統府でフランス上院の議員団と会談し「圧力に負けず、台湾を訪れたことに大変感動している」と強調したうえで、「台湾は国際社会の一員としての責任を果たし、フランスと一緒に世界の平和に貢献したい」と話した。

蔡氏はさらに、台湾のWHO(世界保健機関)加盟へのフランスの支持に感謝し「近年、台湾とフランスの交流は進んでいる。これからはさらなる関係強化を期待している」と述べた。蔡氏は議員団の団長、リシャール元国防相のこれまでの台仏友好への貢献をたたえ、「特種大綬卿雲勲章」を授与した。

リシャール氏は「勲章を上院の仲間にささげたい。彼らの批准があったから今回の訪台が実現した」と述べたうえで「経済発展、ハイテック産業、医療など多分野で国際社会に貢献している台湾を私たちはこれまでも支持したい」と述べた。

リシャール氏の台湾訪問は2015年、18年に続いて3回目。今回の訪台は「一つの中国原則に反する」と主張する中国から事前に激しい妨害を受け、中仏間の外交問題に発展した。

蔡氏は同日、訪台中のオーストラリアのアボット元首相とも会談し、インド太平洋地域の協力体制の構築などについて意見を交換する。蔡氏と外国要人との一連の会談は、台湾と国際社会との接触を嫌う中国の逆鱗に触れており、中国当局は反発するとみられる。