タンザニアの作家にノーベル文学賞 グルナ氏

アブドゥルラザク・グルナ氏=2017年8月、英北部スコットランド(ゲッティ=共同)
アブドゥルラザク・グルナ氏=2017年8月、英北部スコットランド(ゲッティ=共同)

スウェーデン・アカデミーは7日、2021年のノーベル文学賞を、植民地主義や難民の問題をテーマに作品を書いたタンザニア出身の作家アブドゥルラザク・グルナ氏に授与すると発表した。有力候補として名前が取り沙汰されてきた村上春樹氏は受賞を逃した。

同アカデミーは「植民地主義の影響と大陸間の溝に引き裂かれた難民の運命を妥協せず、思いやりを持って突き詰めた」とグルナ氏への授賞理由を説明した。

英メディアによると、グルナ氏は1948年、当時英国の保護領だったタンザニア・ザンジバル生まれ。現在は英国に住み、英語で作品を発表している。アフリカ東部を取材して94年に出版した小説「パラダイス」などの代表作がある。

授賞式は12月10日に開かれるが、昨年と同様に新型コロナウイルスの影響で受賞者は出席せず、居住国などでメダルを授与される。賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億2700万円)が贈られる。(ロンドン 板東和正)