参院山口補選告示 衆院選へ熱帯びる前哨戦

出陣式には衆院山口3区の現職、河村建夫元官房長官と同区にくら替え出馬する林氏が顔をそろえ、マイクを握った。同区は自民分裂選挙となることが決定的で、河村、林両氏は党公認をめぐり激しく争っている。

河村氏は「衆院選に向けての前哨戦で、自公政権の真価が問われる選挙だ」と強調。林氏は「26年間、私が守り続けてきた議席を(北村氏に)託すことができるのはありがたい」と語った。

県内4小選挙区のうち出馬予定者で出陣式に本人が出席したのは3区の両氏だけで、激しい選挙戦が予想される衆院選に向けてアピールしたい思惑が透ける。

一方、河合氏は同県宇部市で街頭演説し「医療逼迫(ひっぱく)が起こったのは長年の自公政治が医療も保健所も効率最優先で削減してきたからではないか」などと与党のコロナ対応を批判した。エネルギー政策の転換やジェンダー平等なども訴え「この補選に続く衆院選で野党を勝利させ、命を守るまっとうな政治を実現しよう」と呼びかけた。

街頭演説には小池晃・共産党書記局長が応援に駆け付けた。小池氏は自民の幹事長人事や予算委員会を開かずに衆院を解散する国会対応など岸田文雄政権への批判を展開し、「自民党の中のたらい回しではなく政権交代が必要だ」と対決姿勢を鮮明にした。

当初、野党側は共産のほか立憲民主、社民両党、市民団体「市民連合@やまぐち」などが統一候補擁立を模索した。一時は地元選出の元衆院議員の名前も浮上したが、擁立には至らなかった。独自候補を立て、共闘を呼び掛ける共産に対しても社民が支持するにとどまり、足並みの乱れも露呈した。

へずまりゅう氏は、本人が届け出を行い、県庁前に集まった報道陣の前で「俺が勝つ」と拳を上げた。

(小沢慶太)