北海道のオホーツク海沿岸で、サケ釣りが盛況だ。繁殖のため8月下旬から母川回帰するサケは、北海道ではアキアジ(秋味)と呼ばれ、多くの釣り人がさおを振った。
7日早朝、赤く燃えるような朝日が昇り、知床連山の稜線のシルエットが浮かび上がった網走市の海岸線には、多くの太公望の姿があった。地元の常連によると、今年は例年に比べサケの数は少ないが、多くの釣り人が日没まで粘るという。
大きな雄のサケを釣り上げた弟子屈町の無職の男性(82)は「魅力は引きの豪快さ。今日は知床連山もきれいで気持ちがいい」と笑顔で話した。釣りのシーズンは今月いっぱいまで続く。