参院静岡補選に新人3氏準備 衆院選前哨戦に与野党幹部が応援予定

参院静岡選挙区補選の7日告示を目前に、立候補届け出受け付けのリハーサルを行う静岡県選挙管理委員会職員ら=6日、県庁(小串文人撮影)
参院静岡選挙区補選の7日告示を目前に、立候補届け出受け付けのリハーサルを行う静岡県選挙管理委員会職員ら=6日、県庁(小串文人撮影)

前参院議員の静岡県知事選出馬に伴う辞職による、参院静岡選挙区補欠選挙が7日、告示される。投開票は24日。自民党公認の元御殿場市長、若林洋平氏(49)=公明党推薦▽無所属の元県議、山崎真之輔氏(40)=立憲民主、国民民主両党推薦▽共産党公認の党県常任委員、鈴木千佳氏(50)の新人3氏による三つどもえの激戦となる見込み。告示初日から、就任したばかりの岸田文雄首相(自民党総裁)、国民民主党の玉木雄一郎代表ら多数の与野党幹部が応援に入る予定となった。日程が一部重なることになった衆院選(19日公示・31日投開票)の前哨戦として、与野党の激しい激突の場となりそうだ。

若林洋平氏

若林氏陣営では、「初陣」となる岸田首相が7日昼、JR静岡駅前で本人と並んで支持を訴える。衆院選に立候補予定の県選出国会議員らも顔をそろえ、挙党態勢を演出する。これに先立つ同駅前での第一声には、党組織運動本部長に就任した小渕優子元経済産業相が応援に駆け付ける。

若林氏は、新型コロナウイルス対策など12年余りにわたる御殿場市長の実績を強調、国政の場で「県内35市町の代表として即戦力になる」などと訴える構え。

本人は午後、富士市や沼津市を回り、最後は地元の御殿場市で締めくくる。それぞれの地域課題に関する住民との意見交換にも力を入れ、知名度アップと政策の浸透を図る戦略だ。

山崎真之輔氏

山崎氏陣営には7日朝の静岡駅北口での出陣式で国民の玉木代表、立民の杉尾秀哉副幹事長が入る予定。夜には地元の浜松駅前で国民の大塚耕平代表代行、立民の渡辺周幹事長代行が顔をそろえる。渡辺氏は衆院静岡6区に出馬予定。

山崎氏は川勝平太県知事と極めて近く、出陣式の場所は縁起を担ぎ、6月の知事選で圧勝した川勝氏の際と同じ場所とした。また関係者によると、早ければ告示後初の週末の9日にも、川勝氏が応援演説に入る可能性がある。

「リアルな暮らしをよくする」ことを政策の柱とし、最低賃金アップや社会保障拡充を掲げる。知事選での川勝氏のキャッチフレーズ「東京時代から静岡時代へ」を借り、「地方から日本を変えよう」と訴えている。

鈴木千佳氏

鈴木氏陣営では、7日正午に静岡市中心部の「青葉イベント広場」で行う演説会で、共産党副委員長で政策委員長の田村智子参院議員と並ぶ予定だ。子育て中の女性の視点で、ジェンダー平等社会実現や男女の賃金格差の是正などを主張する考え。党静岡地区委員会(静岡市葵区)近くで行う午前の第一声には、衆院選立候補予定者も同席予定。

衆院選からくら替えでの出馬表明が8月末で、遅れによる準備不足が懸念材料。陣営は「参院補選は衆院選を結び付けて戦う。静岡の地元の問題であり、党が重視する〝命を守る政策〟にも直結する浜岡原発再稼働阻止やリニア中央新幹線工事中止も、総合的にぶれずに訴える」と力を込める。