【ポトマック通信】大統領は任期2年? 塩原永久 - 産経ニュース

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ポトマック通信

大統領は任期2年? 塩原永久

バイデン米大統領(AP)
バイデン米大統領(AP)

米大統領の任期は4年だが、米政治に詳しい人から「実は2年だ」とのジョークが聞かれる。4年周期の大統領選挙から2年後に行われる中間選挙で、大半の大統領が議会与党の勢力を減らし、立法を必要とする重要政策を実現できなくなるジンクスがあるためだ。

大統領と与党に有権者の厳しい目が向けられ、批判票が増えやすい。第二次大戦後、好景気を追い風にクリントン大統領(2期目)が臨んだ1998年と、「テロとの戦い」を進めるブッシュ(子)大統領(1期目)が支持された2002年の例外を除けば、大統領と与党は上院か下院で議席減の憂き目に遭ってきた。

そんな事情は百も承知のバイデン大統領は、看板政策「ビルド・バック・ベター(より良き復興)」の柱となる3兆5千億ドル(約390兆円)規模の歳出法案の成立を急いでいる。法案採決で鍵を握る議員らと個別に会談し、支持を訴える力の入れようだ。

法案に入った一部の幼児教育の無償化は、国政選で重要度が増す「郊外の子育て世代」の支持を得る思惑が透ける。高齢者向け公的保険メディケアの拡充も、投票率が高い高年齢層の得票が狙える。法案が成立すれば来年11月の中間選に向けて弾みがつく。「任期2年」のジンクスをバイデン氏は打ち破れるか、正念場が続く。(塩原永久)