想定外で準備急ピッチ 都選管、候補者…新党は影響大きく - 産経ニュース

メインコンテンツ

想定外で準備急ピッチ 都選管、候補者…新党は影響大きく

選挙日程が決まり、急ピッチで製作される選挙ポスターの掲示板=6日午後、長野県千曲市のシナノスクリーン工芸(桐山弘太撮影)
選挙日程が決まり、急ピッチで製作される選挙ポスターの掲示板=6日午後、長野県千曲市のシナノスクリーン工芸(桐山弘太撮影)

19日公示、31日投開票の日程が決まった衆院選に向けて、東京都内の選挙管理委員会や政党、立候補予定者らの準備が急ピッチで進んでいる。任期満了が近いため作業は終盤に差し掛かっていたとはいえ、11月ではなく10月中の投開票は多くの関係者には想定外。特に候補者選びをこれから行う新党にとって、早まった影響は大きいようだ。

■都選管

投票用紙、候補者のタスキ、選挙事務所の標札…。都選管は、衆院選に欠かせない備品は6日までにほとんど発注を終えた。選挙を想定し購入準備は進めており、納入期日だけを空欄にした状態だったという。

都内では7月に都議選が行われた。ワクチン接種を急ピッチで進めている最中で、一部の自治体では投票所が接種会場になっていたり、ワクチンへの対応に人手をとられ、選挙要員の確保に苦労したりした。今回は接種も一段落しており、目立った混乱は起きていない。

都選管の担当者は「新型コロナウイルス禍での選挙を都議選で経験済みなのは非常に大きい。宿泊療養中のコロナ患者の郵便投票もすでに実施しており、各自治体は余裕をもって臨めるのではないか」と語った。

■候補者

「想定よりも若干早まったので、選挙ポスターやビラの印刷を少しピッチを上げて進めないといけない」

都内の選挙区から出馬予定の自民党議員の関係者はこう語る。とはいえ、大慌てといった様子ではない。「どの政党も粛々と準備をしており、逆に何もしていない方がおかしい」

一方、あおりを食ったのが新党「ファーストの会」だ。都議会の地域政党「都民ファーストの会」の荒木千陽代表が3日に設立を発表した。都内25選挙区に擁立する方針で候補者を公募しているが、期限は17日。公示の2日前だ。党役員や具体的な公約も決まっていないうえ、出馬に際して誰が費用を負担するのかも問題になるとみられる。

関係者によると、7月の都議選で落選した都民ファの元都議らが出馬を模索している。ただ、都民ファの都議の一人は「都民ファ内部でも国政進出に賛成一色ではない。この準備期間の短さでは、候補者はかなり限定的にならざるを得ないだろう」と述べた。

(大森貴弘)