「体操は芸術」 しなやかな演技で世界に 樟蔭学園

ポーズを決める「チーム・ショウイン・フェニックス」の選手ら=東大阪市(樟蔭学園提供)
ポーズを決める「チーム・ショウイン・フェニックス」の選手ら=東大阪市(樟蔭学園提供)

芸術性や表現力などを競う集団体操「エステティック・グループ・ジムナスティックス(AGG)」で、各国の強豪チームがひしめく中、「世界に羽ばたく」をスローガンに掲げる樟蔭学園(大阪府東大阪市)の「チーム・ショウイン・フェニックス」がトップレベルに躍進した。結成からわずか5年、チーム一丸となった華麗な演技は注目の的だ。

AGGはフィンランド発祥のスポーツで、100年以上の歴史がある。道具を使う新体操とは違い、体の動きだけで評価される。フェニックスは大阪樟蔭女子大などの4人と樟蔭高の5人で編成、新体操部(昭和42年創部)に所属する。

新型コロナウイルス禍でオンラインによる大会が広がる中、11カ国から計38チームが参加した5月のAGG4大陸招待競技会(ホスト国・カナダ)でフェニックスは20点満点中、18・100点を獲得して優勝。6カ国から計43チームが参加した8月のサマーカップ大会(ホスト国・日本)ではメンバー8人で臨み、17・950点でフィンランドとともに頂点に立った。

高い身長と長い手足を生かしてダイナミックに踊る海外選手に対し、フェニックスは統一感のある美しい動きを決めるなどハイレベルな演技を見せた。

リーダーの同大2年、田口奈々紗(ななさ)さんは「画面では臨場感が伝わりにくく、動きの強弱や呼吸法に重点を置いている。コロナ禍で制約は多いが、オンラインでの経験を演技力アップにつなげたい」と意気込む。

芳野操監督は「新体操部がAGGに取り組み始めて約8年。〝芸術体操〟の素晴らしさを多くの人に伝わるよう、選手は全力で励んでいる」と評価する。

チームコーチで、国際AGG連盟理事の久保田さおりさんによると、欧州では本来の大会が実施され始めており、11月にはフィンランドで世界選手権が予定されているという。

フェニックスにとっても世界選手権は最高の舞台。メンバーらは「現地での開催に参加できることを願い、気を緩めることなく、演技にもっと磨きをかけたい」と力を込めている。