京都五花街・宮川町 歌舞練場建て替えホテルも整備へ - 産経ニュース

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京都五花街・宮川町 歌舞練場建て替えホテルも整備へ

ホテル(左)と歌舞練場が面する新道通のイメージ(NTT都市開発提供)
ホテル(左)と歌舞練場が面する新道通のイメージ(NTT都市開発提供)

京都五花街の一つ、宮川町(京都市東山区)を再整備する計画について、整備事業を主導するNTT都市開発(東京)が詳細を発表した。約100年ぶりに宮川町歌舞練場を建て替えた上で、隣接する元新道小学校跡地にホテルを新設して令和7年夏ごろの開業を目指す。

大屋根が象徴的な宮川町歌舞練場(左)と元新道小跡地。再整備計画の詳細が明らかになった(NTT都市開発提供)
大屋根が象徴的な宮川町歌舞練場(左)と元新道小跡地。再整備計画の詳細が明らかになった(NTT都市開発提供)

春の京おどりと秋のみずゑ會の公演が披露される宮川町歌舞練場は大正5(1916)年に建設後、昭和45年に改築されたが、近年は建物の老朽化が課題となっていた。一方、新道小学校は平成23年に閉校したが、校舎などはそのままの状態が続いていた。

新たに生まれ変わる宮川町歌舞練場のイメージ(NTT都市開発提供)
新たに生まれ変わる宮川町歌舞練場のイメージ(NTT都市開発提供)

設計は、国立競技場(東京)を手がけた建築家の隈研吾さんが担う。コンセプトは「宮川町の世界をつくる」。歌舞練場の象徴である「大屋根」をそのままにして、正面入り口には大正時代に建てられた当時の歌舞練場に使われていた弓状の屋根・唐破風(からはふ)を再現するほか、歌舞練場の外壁一面には金属製すだれの設置を計画している。

新設されるホテルは地上4階、地下2階建てで全89室。宮川町や建仁寺(東山区)など周辺の景観に溶け込み伝統と格式あるデザインにする予定。また、現在の歌舞練場敷地内にある駐車場には、児童館や多目的ホールを備えて災害時には避難所としての活用を想定する地域住民向けの施設も新設する。

建設中、芸舞妓は近くの仮設稽古場を拠点に活動し、来年の京おどりは府立文化芸術会館(上京区)で披露する予定。

NTT都市開発の辻上広志社長は「文化の継承をしていきながら、魅力ある街づくりをしていく」と話していた。(鈴木文也)