「市のリスク評価甘い」 大阪・摂津虐待死の府検証部会、来年1月めどに報告書

大阪府庁=大阪市中央区
大阪府庁=大阪市中央区

大阪府摂津市のマンションで8月、新村桜利斗(にいむらおりと)ちゃん=当時(3)=が熱湯をかけられて死亡し、殺人容疑で母親の交際相手が逮捕された事件を受けて、大阪府が設置した有識者による検証部会の第1回会合が6日、開かれた。委員からは市の虐待に対するリスク評価の甘さを指摘する意見などが出た。部会は来年1月をめどに再発防止への提言をまとめた報告書を策定する方針。

部会は大学教授や医師、弁護士ら専門家5人で構成され、部会長に東京通信大の才村純教授(児童福祉論)を選出。会合は非公開で実施された。

才村氏は終了後の取材に、桜利斗ちゃんの通う保育園や母親の知人から頭や顔に傷があるとの相談が市にあったことを挙げ、市の対応を「リスク評価が甘かったのではないか」と指摘。会合では「深刻な虐待が起きていたのに、市が重く受け止めていなかった」との意見も出たという。

また、多くの虐待事案を抱える中、市と児童相談所の情報共有が形骸化しているとも言及。「数百あるケースの一つとして危機感を共有できていなかった」とし、警察を含む関係機関との情報共有のあり方も検証するとした。