優勝セールはオンライン、メモの励行…百貨店は感染対策強化を継続 - 産経ニュース

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優勝セールはオンライン、メモの励行…百貨店は感染対策強化を継続

8日のオープンを前に内覧会が行われた阪神梅田本店の1階「食祭テラス」。広い通路やアクリル板などコロナ対策が施されていた=6日午後、大阪市北区(永田直也撮影)
8日のオープンを前に内覧会が行われた阪神梅田本店の1階「食祭テラス」。広い通路やアクリル板などコロナ対策が施されていた=6日午後、大阪市北区(永田直也撮影)

阪急阪神百貨店は6日、改装中だった阪神梅田本店(大阪市北区)2期棟の内覧会を開き、対面接客だけに頼らない、オンラインを活用した新しい営業方針を打ち出した。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除されても、各百貨店は感染防止策の強化に工夫を凝らしている。

8日に開業する阪神梅田本店は全11フロアのうち食品や飲食店が4フロアを占め、「食の阪神」のイメージを鮮明に打ち出す。週替わりで食関連のイベントを開くスペースも設置した。

「リアル店舗の役割はコロナ禍で大きく変わった。物を買うことは店に来なくてもオンラインでできるので、店頭でしかできない体験ができる場を追求した」。阪急阪神百貨店OMO販売推進部の鈴木健三さんはこう強調する。

阪神梅田本店2期棟を公開
広いフードホールにはそれぞれの席にアクリル板が設置されていた=6日、大阪市北区(永田直也撮影)
広いフードホールにはそれぞれの席にアクリル板が設置されていた=6日、大阪市北区(永田直也撮影)

一方で、イベントにもオンラインを活用する。イベント会場に設置した複数の大型モニターを活用して生産地との交流会や、遠隔地のシェフによる料理教室を開く予定だ。また、バイヤーがSNS(会員制交流サイト)で積極的に情報発信することで、直接対面に頼らない営業も取り入れる。

当面は感染対策としてフロア間の移動を制限するほか、9階レストランは事前予約制とし、総席数の約50%の利用に限定するほか、阪神タイガースが優勝した際に恒例となっている優勝セールは店舗では行わず、オンラインで実施する。また、同店では140人以上が新型コロナに感染する集団感染が起きた8月以降続けている従業員約2千人を対象にした定期的なPCR検査を今後も継続する。

関西の百貨店が10月1日に発表した9月の売上高(速報値)は、大阪市内の主要6店のうち5店が前年同月比でマイナスとなった。新型コロナ対策で入場制限や時短営業が続いたことが響いた。10月から全国で緊急事態宣言と蔓延防止等重点措置が全面解除されても、各百貨店は引き続き感染対策を慎重にとり続ける。

大丸梅田店(同市北区)は開催中の体験型イベント「ポケモンカラーズ」の入場制限を実施し、客にビニール手袋を配布して着用を求めている。また、あべのハルカス近鉄本店(同市阿倍野区)は混雑時の入場制限を継続。高島屋大阪店(同市中央区)は、客に買い物リストの持参を要請している。同店担当者は「以前は店内でいかに長く過ごしてもらうかだったが、まだ感染は収まっておらず、必要なものを最短時間で買う工夫をしていただいている」と話している。