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台湾珈琲① コーヒー愛好家が注目 高品質豆の生まれる地

コーヒーの果実の熟度を見極める農家(SOLVFX提供)
コーヒーの果実の熟度を見極める農家(SOLVFX提供)

コーヒーの産地といえばブラジルやエチオピアなど南米やアフリカ大陸が有名だが、台湾産のコーヒー豆「台湾珈琲」が最近、コーヒー愛好家の間で話題だ。生産量こそ少ないが、高品質豆の生産地域として注目度が高まっている。

北緯22~25度に位置する台湾は、気候や土壌、雨量などがコーヒー豆の生産に適している。台湾行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)の水土保持局が1999年から栽培を奨励。ほぼ全域にあたる18市・県に農園計約1200ヘクタールがあり、年間約970トンを収穫する。

台湾は他の生産地に比べて経済が発展しており人件費や物価が相対的に高いため、価格ではなく品質での国際競争力が求められる。このため、それぞれの農家が1粒ずつ熟度を見極めて手摘みしたり、茶葉の生産技術を豆にも応用し独自の発酵・乾燥工程を加えたりと試行錯誤を繰り返す。

その結果、品質に加えて、同じ品種でも農園ごとに異なる香りや味わいを持つという特徴も兼ね備えた。昨年には、コーヒー豆の品質を評価する国際的機関「コーヒー品質協会(CQI)」で、台湾中部に位置する雲林県産の豆がケニアやエチオピアを差し置いて世界最高の89・25点を獲得した。

80点以上あれば風味が素晴らしい「スペシャルティコーヒー」とされるなかでの快挙に、「今後の成長が楽しみな生産地域」という声も挙がっている。

(取材協力 台湾行政院農業委員会水土保持局)