FBへの批判再燃 インスタの若者への悪影響を認識?、議員から規制強化の声

米上院公聴会で、FBが若年層への有害性を「認識していた」と証言した元FB社員=5日、ワシントン(ロイター)
米上院公聴会で、FBが若年層への有害性を「認識していた」と証言した元FB社員=5日、ワシントン(ロイター)

【ワシントン=塩原永久】米議会で米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(FB)に対する批判が再燃している。FBのサービスが若者の心理に悪影響を及ぼしているとの懸念を、議員らが強めているためだ。上院で5日開かれた公聴会で、元FB社員が証言し、FBが内部調査で若年層への有害性を「認識していた」と告発。議員からはSNSへの規制強化を求める声が噴出した。

FBなどのSNSをめぐっては、米大統領選などをめぐって社会の分断をあおったとの指摘や、若者がSNSに没頭し、SNS依存を深めていると問題視する見方が広がっていた。

最近では米紙ウォールストリート・ジャーナルが、FB傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の若年利用者のメンタル面に悪影響が出ているとの調査結果を、インスタ自身がまとめていたと報道。上院の消費者保護を担当する小委員会が調査していた。

報道によると、インスタの調査で、若い女性で不安や抑鬱を訴えるケースが把握されていた。同紙は、インスタ利用を通じて自分の体形に不安を覚え、摂食障害に陥った少女らの問題を伝えていた。

5日の同小委の公聴会ではFB元技術者、フランシス・ハウゲン氏が証言。FBが問題を把握していたにもかかわらず「天文学的な収益(維持)を優先し、必要な対応をとらなかった」と批判した。ハウゲン氏は同紙や同小委に、FBの社内文書を持ち込んだ内部告発者だとされる。

上院議員からは、「FBが子供の安全確保に重要な(アプリ)改修に関心がない」(ブラックバーン氏)などと批判が噴出。若年層を保護するための規制強化や、FBのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に議会証言を求める声が出た。

一方、FB幹部は「(ハウゲン氏の問題の)捉え方に同意できない」とする声明を出し、証言内容に反発している。

FBは13歳未満のインスタグラムの使用を禁止している。親の監督のもとで13歳未満が使用できる「子供版」を開発していたが、同紙の報道後に、開発の中断を表明していた。

FBをめぐっては今月4日、大規模障害が一時発生し、FBの技術責任者がツイッターで謝罪した。