和歌山市の尾花正啓市長は6日の記者会見で、紀の川に架かる「水管橋」と呼ばれる送水管の一部の崩落に関し、送水管と一体構造のアーチ橋のつり材が切れたことが一因との認識を示した。崩落せず残った場所で、つり材4本が腐食によって切れていることがドローンによる調査で分かったことも明らかにした。
なお市内の約6万戸が断水しており、市は同日、当面の応急措置として送水管に並行する県道の橋に仮の送水管を設置する工事を始めた。9日の断水解消を目指す。
崩落の動画を見た専門家が、つり材が切れ落橋した可能性を指摘した。市長は「原因の一つとなったのは間違いない。鳥のふんや塩がたまりやすい部分が腐食しやすいようだ」と説明した。