岸田文雄首相は4日、首相秘書官8人を決めた。筆頭格を嶋田隆・元経済産業事務次官が務める。事務次官経験者の首相秘書官への起用は異例。岸田事務所の山本高義政策秘書を迎えたほか、首相が外相当時に外相秘書官を務めた外務省出身の中込正志国家安全保障局担当内閣審議官を登用した。
財務省から宇波弘貴主計局次長と同省出身の中山光輝内閣官房内閣審議官の2人を起用。経産省の荒井勝喜商務情報政策局長、警察庁の逢阪貴士会計課長を充てた。防衛省出身の中嶋浩一郎首相秘書官は菅義偉内閣から続投となった。
菅内閣は新型コロナウイルス対応のため厚生労働省からの秘書官を充てていたが、今回は見送った。
以前は首相秘書官は7人態勢だったが、菅内閣が今年7月、内閣官房組織令の付則を改正し8人に増員した。