コロナ禍「バス業界は戦後最大の危機」

 「戦後最大の危機だ」と語る日本バス協会の清水一郎会長
「戦後最大の危機だ」と語る日本バス協会の清水一郎会長

「公的支援は一部ありますが、まったく追いついていません。それで足りていればこんな話になりません。以前からしんどい状況で、そこへコロナが追い打ちをかけたのです。路線バスは2~3割減と影響が小さいようにみえますが、その分全部がマイナスになっています。肝心の高速・貸し切りバスは、1、2カ月の話ではなく、年末まででいえば2年止まっています。普段はそちらでなんとか補ってきましたが、それをもぎ取られたら生きていけません。人手をかけ、車両に投資して、もともともうかるはずのない事業なのです。それでも、地域の生活交通のために走っているのだということを知ってほしいです」

--コロナ禍はまだ続くと予想されるが

「盆、正月に人が動いてもらわなければ、どうしようもない。昨年はコロナでいろいろ難しい状況があったと理解しますが、今はワクチンが半分を超える人々にいき渡っている。そうなると、せめて次の正月こそはちゃんと人が動けるような世の中であってほしいと願います。そうでなければ経済が成り立たない。バス事業そのものも成り立たなくなる」

--コロナとともに生きる社会ということか

「『帰省をしないでください』というメッセージがあるが、これからはマスクをしている、ワクチンを打っている、検査を受けているという状況で、学生も社会人も親の顔を見に帰ればいいんじゃないですかね。行き先で大宴会をしたり、大騒ぎしたりをしなければ。今秋の飛び石連休期間も含め盆や正月にことごとく人の動きが止まり、予約が入ってはキャンセルの繰り返しでした。少人数での旅行、ビジネスの出張も再開してほしいと願います。人の移動が悪いのではなく、ましてや交通機関に乗ることが悪いことじゃない。これからの世の中についてどうするか、ある程度、議論が進んでいる。きちっと対策をしていれば、人が動いても大丈夫な世の中であってほしいですね」

--人の動きが再開すればバス業界は持ち直すか