橋脚をスクリーンに映画観賞会 宇都宮市創造都市研究センター - 産経ニュース

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橋脚をスクリーンに映画観賞会 宇都宮市創造都市研究センター

遊歩道の川砂で観客席を造成する学生たち
遊歩道の川砂で観客席を造成する学生たち

橋脚をスクリーンに遊歩道で映画を観賞する「田川ブリッジシアター」がJR宇都宮駅西口近くを流れる田川の幸橋下で開かれた。宇都宮市内の4大学などでつくる「宇都宮市創造都市研究センター」のアントレプレナー研究グループの学生たちが企画。独自に制作した宇都宮空襲に関する映画を上映し、周辺住民などが観賞した。

地域活性化などに取り組んでいた学生たちは7月12日の宇都宮空襲の犠牲者を追悼するイベントに協力。これまで田川で灯篭流しが行われてきたことを知り、独自に宇都宮空襲の映画を制作しようと決めた。

映画は空襲について語り継ぐ活動を続けている人や体験者などへの取材を通し、40分の映像にまとめた内容。監督の宇都宮共和大2年の宇梶宏海さん(19)は「戦争の記憶は忘れてはいけない。語り継ぎ、平和の尊さを考えてもらおう」と話す。

ユニークな上映方法も自分たちの活動をきっかけに生み出されたものだ。

学生たちは7月、田川のにぎわい創出のため周辺住民らと美化活動を実施。2年前の台風で河川敷に堆積したままの約9トンもの土砂を撤去した。安全に通行できるようになった遊歩道を見てグループ代表の作新学院大3年の安野巧真さん(21)が橋脚を利用した上映会を思いついた。

上映会当日は、遊歩道に残る川砂を利用して観客席を造成。関係者や周辺住民などを招き、制作した作品を上映した。安野さんは「今後も定期的にイベントを開き、田川をにぎわいがある場所にしていきたい」と話していた。(松沢真美)