10・31衆院選へ与野党走り出す 埼玉 - 産経ニュース

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10・31衆院選へ与野党走り出す 埼玉

衆院埼玉1区に立候補を予定する自民党現職の村井英樹氏(右)と、立憲民主党元職の武正公一氏。村井氏はさいたま市浦和区のJR与野駅前、武正氏は同市見沼区の東武野田線大和田駅前でチラシを配布した=いずれも5日午前(深津響撮影)
衆院埼玉1区に立候補を予定する自民党現職の村井英樹氏(右)と、立憲民主党元職の武正公一氏。村井氏はさいたま市浦和区のJR与野駅前、武正氏は同市見沼区の東武野田線大和田駅前でチラシを配布した=いずれも5日午前(深津響撮影)

岸田文雄首相が衆院を14日に解散し次期衆院選を「19日公示―31日投開票」の日程で行うと表明したことを受け、与野党は5日、選挙戦に向けた準備を本格化させた。注目区の立候補予定者たちは、朝の通勤時間帯を狙って駅前に立つなどして有権者への訴えを繰り広げた。

首相側近に挑む元首相側近~埼玉1区

埼玉1区には、自民党現職の村井英樹氏(41)、立憲民主党元職の武正公一氏(60)、日本維新の会新人で元埼玉県和光市議の吉村豪介氏(40)、無所属新人でグラフィックデザイナーの佐藤真実氏(37)の4人が立候補を予定しており、村井、武正両氏の争いが軸となる見通しだ。

村井氏は岸田派(宏池会)に所属し、当選3回の若手ながら政策通として頭角を現しつつある。先の自民党総裁選では、「聞く力」を自負する岸田氏がさまざまな会合などで聞いてきた声を具体的な政策に落とし込む作業を任され、その勝利に貢献した。

村井氏は5日朝、さまざまな政策立案に携わってきた経験などをまとめたチラシを手にしてJR与野駅(さいたま市浦和区)前に立ち「4年間の活動報告を配布しております」と声を張り上げて配った。取材に対し「4年間やってきたことと、これから岸田政権のもとでやっていくことを訴えていく」と力を込めた。

対する武正氏は5日朝、東武野田線大和田駅(同市見沼区)前で支持を呼び掛けた。岸田政権に対して「前政権から『問答無用の政治』が引き継がれている。民主主義を取り戻す衆院選だ」と対決姿勢を鮮明にし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う教育格差の是正などを主張した。

武正氏は、旧民主党の野田佳彦政権時代、側近として野田氏を支えた経験を持つ。取材に対し「首相を支えるグループは党運営や人事で他のグループに譲らなくてはいけない。村井さんも今、経験しているのではないか」と語り、自身と重なるライバルの境遇に思いをはせた。(深津響)

衆院埼玉7区に立候補を予定する自民党新人の中野英幸氏(右)と、立憲民主党現職の小宮山泰子氏。中野氏は埼玉県ふじみ野市の東武東上線上福岡駅前、小宮山氏は同県川越市のJR的場駅前で支持を訴えた=いずれも5日午前(中村智隆撮影)
衆院埼玉7区に立候補を予定する自民党新人の中野英幸氏(右)と、立憲民主党現職の小宮山泰子氏。中野氏は埼玉県ふじみ野市の東武東上線上福岡駅前、小宮山氏は同県川越市のJR的場駅前で支持を訴えた=いずれも5日午前(中村智隆撮影)
二階派元県議vs小沢氏側近~埼玉7区

埼玉7区は自民党新人で元県議の中野英幸氏(60)と、立憲民主党現職の小宮山泰子氏(56)の一騎打ちとなる公算が大きい。中野氏は選挙区内の大票田である埼玉県川越市を地盤としており、新人ながら有力候補だ。一方、小宮山氏は比例復活を含め当選6回のベテランで、熾烈(しれつ)な戦いが予想される。

中野氏は5日朝、東武東上線上福岡駅(同県ふじみ野市)前でチラシを配りながら「新型コロナウイルス対策や経済の再生に向け、岸田内閣と全力で取り組む」と訴えかけた。政府・与党の新たな「顔」となった岸田首相を前面に押し出す戦略だ。「アフターコロナの時代に向けて自民党が中心になって頑張る」とも強調した。

小宮山氏は5日朝、JR的場駅(川越市)前でチラシの配布に臨み「新型コロナウイルス対策の重要なときに選挙で政治空白を作るのは無責任だ」と岸田政権に矛先を向けた。「消費税を5%に下げることを含め、家計を守ることから始めたい」とも主張した。

中野氏は二階俊博前幹事長が率いる二階派(志帥会)に所属し、二階氏の裁定によって公認を得た。対する小宮山氏は、立憲民主党の小沢一郎衆院議員の側近の一人として知られる。中野、小宮山両氏の一騎打ちは与野党の重鎮の威信がかかった戦いでもある。

中野氏は「小宮山氏は知名度が高い。選挙に奇策はない。石にかじりついてでも勝ち抜く」。小宮山氏は「相手がだれであっても戦い方は変わらない。勝つことで国民の生活を守ることができるという信念で動くだけだ」と語った。(中村智隆)