台湾の駐日大使に当たる謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表は5日、環太平洋連携協定(TPP)に関し「どうしても中国より先に加入しないといけない」と訴え、台湾の加入へ向けた日本の支援を要請した。東京都内で講演した。
TPP加入には全加盟国の同意が必要。謝氏は「中国が先に加盟国になれば、必ず台湾の加入を否決する」と語った。
中国が9月16日に加入申請したことを受け、台湾は同22日に申請。日本は今年の議長国で、台湾を歓迎する一方、中国の加入には慎重姿勢を示している。
講演を主催した自民党議員連盟の共同代表を務める高市早苗政調会長は「価値観を同じくする仲間として、台湾の取り組みを応援していきたい」と述べた。(共同)