道路標識パロディ化 人気「うなぎ」昇り(1/2ページ) - 産経ニュース

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道路標識パロディ化 人気「うなぎ」昇り

「うなぎ注意」の標識=大津市内
「うなぎ注意」の標識=大津市内

大津市の老舗うなぎ店「かねよ」の前に、「うなぎ注意」と描かれた道路標識を模した看板が設置されている。「動物飛び出し注意」をもじったデザインがSNSで話題となり、立ち止まって写真撮影に興じる人が後を絶たない。道路標識によく似たデザインのこの看板に道路交通法上の問題はないのか、ふと気になり調べてみた。

ウナギが横断歩道を渡る様子が描かれた標識と「うなぎ飛び出し坊や」=大津市内
ウナギが横断歩道を渡る様子が描かれた標識と「うなぎ飛び出し坊や」=大津市内

百人一首の和歌にも登場する「逢坂の関」の記念碑(大津市逢坂)から西に数十メートル。明治5年創業の老舗うなぎ店「かねよ」(同市大谷町)の店舗前を通ると、黄色い道路標識が目に入る。高速道路などでよく見かける、野生動物の飛び出しに注意を呼び掛ける標識だ。山道脇にあることから、シカやサルといった野生動物を見かけることもあるのかと思いきや、描かれているのはウナギだ。

「うなぎ注意」の数メートル先に置かれた横断歩道の存在を示す青い標識も、渡っているのは子供ではなくウナギ。すぐそばには、道路脇から飛び出そうとする歩行者をかたどってドライバーに注意を促す滋賀県発祥の交通安全啓発看板「飛び出し坊や」が「うなぎ坊や」になっていた。

「実際にウナギが道路に飛び出すことはまずありません」と笑うのは、「かねよ」の6代目社長で仕掛け人の村田章太郎さん。村田さんによると、標識を模した看板は10年以上前に設置した。老舗うなぎ店であるがゆえに気後れするというイメージを払拭し、若い人にも親しみをもってウナギを楽しんでもらおうと企画したという。

実際、SNS上では「かわいい」「食べたい」などの投稿が相次いでおり、同店名物の分厚い出汁(だし)巻きが乗った「きんし丼」とともに人気が〝うなぎ上り〟になっているという。

道路交通法上は…

「うなぎ注意」のように道路標識をパロディー化した看板やイラストはインターネット上でも人気で、実際の道路上では使用されていない架空の標識が続々と誕生。通信アプリ「LINE」で使う絵文字「スタンプ」も製作されている。

一方、複雑に入り組んだ矢印標識(指定方向外進行禁止)など、実際に道路上で使用されているユニークな標識をまとめたサイトも人気だ。面白標識をめぐる旅日記をつづる人も登場するなど、虚実入り乱れて話題となっている。