尹美香議員、元慰安婦への募金を焼き肉、マッサージに 韓国メディア報道

元慰安婦支援団体の前トップで与党系無所属議員の尹美香被告(共同)
元慰安婦支援団体の前トップで与党系無所属議員の尹美香被告(共同)

【ソウル=桜井紀雄】韓国の元慰安婦支援団体の前トップで与党系無所属議員の尹美香(ユン・ミヒャン)被告=詐欺罪などで公判中=が、市民から集めた募金を焼き肉店やマッサージ店の支払い、交通違反の罰金納付など私的に横領していた疑いが強いことが5日、分かった。野党議員が入手した起訴状の内容を基に、韓国メディアが一斉に報じた。

検察は、尹被告が2つの団体の代表を務めた2011~20年に募金を管理する団体の銀行カードを使ったり、個人口座にカネを移したりして217回にわたって計1億37万ウォン(約940万円)を流用したとみている。

起訴状に記載された「犯罪行為一覧表」によると、15年3月に、ある焼き肉店で26万ウォン、別の焼き肉店でも18万4千ウォンを団体のカードで支払った。7月にはマッサージ店とみられる店の支払いに募金を充てたほか、16年4月にはスピード違反の罰金8万ウォンを団体の口座から納付していた。

18年には団体の口座から25万ウォンが個人口座に送金されたが、「尹美香代表総合所得税納付」とメモ書きされていた。尹被告の娘の口座に団体の資金が移されたことも数回あった。

尹被告は募金の横領や、政府と自治体の補助金不正受給など8つの罪で昨年9月に起訴されたが、今年8月の初公判では起訴内容を全面的に否認。今回の報道に対してもフェイスブック上で「行事の経費や福利厚生費などとして会計処理した」と反論した。