気候の研究者ら祝福「大きな国際貢献だ」 真鍋氏ノーベル賞 - 産経ニュース

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気候の研究者ら祝福「大きな国際貢献だ」 真鍋氏ノーベル賞

地球温暖化を予測する気候モデルを開発した米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎(しゅくろう)さん(90)にノーベル物理学賞が授与されることが決まった5日、気候変動の研究者らからは「大きな国際貢献」「気候がノーベル賞の対象になったこともすごい」と祝福する声が上がった。

平成24年、名古屋市内でのシンポジウムに真鍋さんを招いた林良嗣・中部大卓越教授(70)は「地球全体の問題である温暖化を基礎的な段階から研究してこられたのは、大きな国際貢献だ。今もその研究を続けているのは素晴らしいことだし、ノーベル賞という形で評価されて大変うれしく思う」と祝福した。

シンポジウムは林さんが名古屋大の教授だった24年2月に開催し、真鍋さんは地球温暖化をテーマに講演した。「気さくで親しみやすく、専門ではなくても分かりやすかった」という。講演では地球温暖化という現象面に限らず、日本のエネルギーミックスや再生可能エネルギーの活用についても言及。林さんは「ご専門の分野にとどまらず、将来の社会がどうなっていくのか、という幅広い興味を持っていた」と振り返った。

京都大防災研究所の中北英一所長(水文気象学)は「日本出身の真鍋先生のモデルは日本に逆輸入されて独自に発展を遂げている。国内の研究の発展に及ぼした影響も大きい」と評価。国内でも毎年、豪雨が激しさを増すなど気候変動が大きいことを挙げ、「温暖化の予測は社会全体に対して非常に大きな影響力を持っているが、真鍋先生がそういった議論の基礎を作った」と話し、「気象や気候がノーベル賞の対象になったこと自体もすごい。これを機に再び気象に注目が集まれば」と期待した。

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