ヤングケアラー支援のオンラインサロン開設 埼玉県

埼玉県が始める「ヤングケアラーオンラインサロン」を告知するポスター(同県提供)
埼玉県が始める「ヤングケアラーオンラインサロン」を告知するポスター(同県提供)

埼玉県は31日、家族の介護を担う18歳未満の子供「ヤングケアラー」がオンラインで集い、悩みや不安を打ち明ける場を提供する「ヤングケアラーオンラインサロン」を開設する。同世代のヤングケアラーや経験者の大学生との交流の機会を設けることで孤立の解消につなげる。

サロンは来年3月まで毎月1回の計6回開催する。時間はいずれも2時間で、各回でテーマを変え「家庭」「進路」「友達」などについて話し合う。

参加できるのは原則として高校生とし、聞き役としてヤングケアラー経験者の大学生が参加して自身の経験なども語る。県は周知のためのポスターなどを県内全193の高校に配布した。

県が昨年7~9月、高校2年生5万5772人全員を対象に実施した実態調査では、回答した4万8261人のうち1969人(4・1%)がヤングケアラーに該当する、または過去に該当した時期があったと回答した。

ヤングケアラーに該当する子供たちが「存在が顕在化しにくく、孤立を深めている」(県幹部)実態もあるとされる。県の担当者は「一人で悩みを抱え込まずに、今の気持ちをサロンで話してみて」と呼び掛けている。(中村智隆)