歴代天皇の肖像ずらり 若者が再建に挑む 「日本歴史館」(1/2ページ) - 産経ニュース

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歴代天皇の肖像ずらり 若者が再建に挑む 「日本歴史館」

悠久の歴史を伝える125代の天皇肖像画=長野県千曲市の日本歴史館(原田成樹撮影)
悠久の歴史を伝える125代の天皇肖像画=長野県千曲市の日本歴史館(原田成樹撮影)

善光寺参りの精進落としの湯として知られる戸倉上山田温泉(長野県千曲市)を見下ろす場所に「日本歴史館」がある。館内には上皇さままで歴代125代の天皇肖像画が並ぶ。外装の傷みが目立つ同館の再建に2年前から取り組むのが、若きデザイナーの西沢正太郎さん(30)だ。コツコツとリフォームしては動画サイトでアップ。歴史を学べる場としてよみがえらせるつもりだ。

廃虚かと…

日本歴史館が建つのは冠着山(かむりきやま)(姨捨山)の尾根。一帯は昭和40年代に観光用に開発され、動植物園や遊園地、善光寺大本願の別院となる城泉山観音寺、縁結びの奥津神社なども落成した。歴史館は5階建てホテルの最上階に造られた。しかし、平成に入ってホテルは閉館。歴史館も希望者がいるときのみ開館する状況が続いた。

地元で育った西沢さんだが、開いているのを見たことがなく「廃虚だと思っていた」という。ところが事態は急転。「私が18歳のとき、父がいきなり出家したんです」

山麓から望む日本歴史館の雄姿=長野県千曲市(原田成樹撮影)
山麓から望む日本歴史館の雄姿=長野県千曲市(原田成樹撮影)
父が管理者に

首都圏の大学でウェブデザインなどを学んだ西沢さんは起業し、23歳で帰郷。一方、温泉旅館を経営していた父親は大学で僧侶の課程を履修し、跡継ぎのなかった観音寺の管理僧侶になる。合わせて奥津神社も管理することになった。

歴史館は奥津神社の一部となり、ひょんなことから身内となった西沢さん。平成30年に初めて入館し、「天皇の肖像画が並ぶ様子は衝撃的だった。授業で習っていたが日本の歴史の長さを体感できた」。

肖像画は、肖像画家の馬堀喜孝氏によるもの。121代以前は想像で描かれたもので「これで歴史が学べるかと聞かれると困る」と西沢さんも答えに困窮する。