英、岸田新政権発足で中国の影響力緩和に期待

ブリュッセルの欧州議会前で風になびく英国旗(AP=共同)
ブリュッセルの欧州議会前で風になびく英国旗(AP=共同)

4日発足の岸田文雄新政権について、英国際戦略研究所(IISS)のロバート・ワード氏は、日米豪印の4カ国の枠組み「クアッド」を例に挙げ、「英国などの欧州諸国は(日本に対し)、インド太平洋地域で中国の影響力を和らげる戦略の継続を期待している」と語った。

ワード氏は、英国の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」が9月に日本に寄港するなど「日本と英国の防衛協力は近年拡大している」と述べ、「英国は協力関係を強化するために、自衛隊とのより高度な合同演習や、防衛産業での協力拡大を模索するだろう」と予測した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は9月30日、高齢化社会や経済停滞のほか、気候変動対策、台頭する中国への対応など日本には課題が山積しているとし、岸田氏には「日本の将来に対するはっきりとしたビジョンを示すことが求められる」と指摘した。英紙タイムズ(同)は29日、岸田氏について「軍事的行動を強める中国に厳しい見方をしている」と分析した。(ロンドン 板東和正)