岸田首相記者会見詳報

(1)「国民との丁寧な対話を大切に」

新内閣発足後、初めての記者会見をする岸田文雄首相=4日午後9時2分、首相官邸
新内閣発足後、初めての記者会見をする岸田文雄首相=4日午後9時2分、首相官邸

岸田文雄首相は4日夜、就任後初の記者会見を官邸で開いた。会見の詳報は次の通り。

第100代内閣総理大臣に指名されました岸田文雄です。自由民主党と公明党の連立による新たな内閣が発足いたしました。職責を果たせるよう、全身全霊で取り組んでまいります。

まず新型コロナウイルスにより亡くなられた方とご家族の皆さまに、心からお悔やみを申し上げますとともに、厳しい闘病生活を送っておられる多くの方々にお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。

また、医療、保健、あるいは介護、こういった現場の最前線で奮闘されている方々や、感染対策に協力してくださっている事業者の方々、そして、国民の皆様方に深く感謝を申し上げさせていただきます。

新型コロナとの闘いは続いています。私の内閣ではまず、喫緊かつ最優先の課題であります新型コロナ対策、万全を期してまいります。国民に納得感を持ってもらえる丁寧な説明を行うこと、そして、常に最悪の事態を想定して対応することを基本としてまいります。また、新型コロナによって、大きな影響を受けておられる方々を支援するために、速やかに経済対策を作成してまいります。

その上で私が目指すのは、新しい資本主義の実現です。わが国の未来を切り開くための新しい経済社会、良い社会のビジョンを示していきたいと思います。また、若者も、また高齢者も、障害のある方も、また女性も、全ての人が生きがいを感じられる多様性を、多様性が尊重される、こうした社会を目指してまいります。

これらを実現するためには、一人一人の国民の皆さんの声に寄り添い、そして多様な声を真摯に受け止め、形にする、こうした信頼と共感が得られる政治が必要であります。そのため国民の皆さんとの丁寧な対話を大切にしてまいります。

まず新型コロナ対応です。足元においては、感染者の数は落ち着きを見せ、緊急事態宣言および蔓延防止等重点措置は全て解除されました。

しかしながら、今、落ち着いていても、また感染が増えていくのではないか。また感染が大きく増えた場合、しっかり医療を受けることができるのか。こういった不安を抱えた方が大勢いらっしゃいます。

こうした国民の皆さんの不安に応えるために、ワクチン接種、医療体制の確保、検査の拡充、こうした取り組みの強化について、さまざまな事態を想定した対応策の全体像を早急に、国民の皆さんにお示しすることができるよう、本日、山際(大志郎)大臣、そして後藤(茂之)大臣、そして堀内(詔子)大臣、この3大臣に指示を出しました。

あわせて国民の協力を得られるよう、経済支援をしっかりと行い、通常に近い経済、社会、活動を1日も早く取り戻すことを目指してまいります。また、これまでの対応を徹底的に分析し、何が危機対応のボトルネックになっていたのかを検証してまいります。

その内容を踏まえ、緊急時における人流抑制や病床確保のための法整備、また、危機管理の司令塔機能の強化など、危機対応を抜本的に強化してまいります。

=(2)に続く