麻生財務相、歴代2位の高橋是清越え目前で交代 - 産経ニュース

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麻生財務相、歴代2位の高橋是清越え目前で交代

退任の記者会見をする麻生財務相=4日午前、財務省
退任の記者会見をする麻生財務相=4日午前、財務省

4日発足の岸田文雄政権で財務相兼金融担当相に鈴木俊一元環境相が就任することで、第二次大戦後最長を更新していた麻生太郎財務相の在任期間が3205日で止まった。今月13日まで務めていれば昭和恐慌の陣頭指揮を執り戦前を含む歴代2位の在任記録を持つ高橋是清蔵相(3214日)に並んだが、わずか9日及ばなかった。1位は松方正義蔵相の5302日。

麻生氏は4日の記者会見で、在任中の成果として、特に10月の最終合意を目指すグローバル化に対応した新たな国際課税ルールと、過去にいくつもの内閣が倒れた消費税増税を2回実現したことを指摘。「(財務相に)長くいなければできなかった」と振り返った。

在任期間の長さや首相、外相など要職を歴任した経歴に加え、終戦直後の〝大宰相〟である吉田茂元首相の孫という出自も重なり、国際社会でも存在感は際立っていた。「100年ぶりの大転換」といわれる国際課税ルールの見直しでは、多国籍企業の税逃れを防ぐデジタル課税の導入などで国際交渉に道筋を付けた。

財務省幹部は「国際社会をまとめてきた重要なリーダーがいなくなってしまう」と漏らし、麻生氏の退任が日本の影響力低下につながらないか懸念する。(鬼丸明士)