岸田内閣、今夜発足 「新しい資本主義」構築目指す

自民党本部に入る岸田総裁=4日午前8時38分、東京・永田町
自民党本部に入る岸田総裁=4日午前8時38分、東京・永田町

自民党の岸田文雄総裁は4日午後、衆参両院本会議の首相指名選挙で第100代、64人目の首相に選出される。辞任した菅義偉(すが・よしひで)首相の後任となる。岸田氏は首相に選出された後、直ちに組閣に着手する。皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て、4日夜に公明党との連立による岸田内閣が発足する。新内閣では成長戦略とともに富の再分配を重視する「新しい資本主義」の構築を目指す。

岸田氏は4日午前、党本部で記者団に「これからが本当の意味でのスタート。強い思いで、強い覚悟を持って臨みたい」と述べた。

閣僚人事で再任は茂木敏充外相と岸信夫防衛相のみで陣容を大幅に一新する。初入閣は新設の経済安全保障担当相に抜擢(ばってき)する小林鷹之衆院議員ら13人で、女性閣僚は少子化担当相に充てる野田聖子元総務相ら3人となる。

このほか、官房長官に起用する松野博一元文部科学相に拉致問題担当相を兼務させ、財務相に鈴木俊一元五輪相、経済産業相に萩生田光一文科相、国土交通相には公明党の斉藤鉄夫副代表を充てる。また、経済再生担当相には山際大志郎元経産副大臣が就き、新型コロナウイルス対策も担当。厚生労働相に後藤茂之政調会長代理を起用する。

岸田氏は自民党総裁選で「令和版所得倍増」を掲げ、子育て世代への住居・教育費支援や、看護師、介護士などの収入増を図ると主張。コロナ対策では数十兆円規模の経済対策を年内にまとめ、対策の司令塔機能を持つ「健康危機管理庁」の設置を目指す。

外交では安倍晋三、菅義偉両内閣の路線を踏襲し、「自由で開かれたインド太平洋」の構築を目指す。総裁選では防衛政策について「敵基地攻撃能力も含めて、抑止力として用意をしておくことも考えられる」と述べていた。