国民、衆院選で共産と競合 共闘勢力と距離感 埼玉

両院議員総会であいさつする立憲民主党の枝野代表=4日午後3時6分、国会
両院議員総会であいさつする立憲民主党の枝野代表=4日午後3時6分、国会

4日の衆参両院本会議の首相指名選挙では、立憲民主党の枝野幸男代表に同党や共産党が投票する一方、国民民主党は玉木雄一郎代表に票を投じ、距離感を印象づけた。野党共闘の輪からはじき出される形になれば、国民民主党候補は次期衆院選で共闘勢力と「非自民票」を奪い合う厳しい戦いを強いられることになる。

「なぜ新型コロナウイルス対応をワンチームでできなかったのか。司令塔が分からないこの状況を打破すべきだ」

次期衆院選埼玉14区に立候補する予定の国民民主党元職、鈴木義弘氏(58)は4日、埼玉県三郷市内の住宅地での演説でこう訴え、政府のコロナ対応に矛先を向けた。

14区には他に自民党現職の三ツ林裕巳氏(66)、共産党新人で元埼玉県長瀞町議の田村勉氏(73)が出馬する見通しだ。鈴木氏は、政府・与党への批判票の取り込みを図りながら共産党候補とも争う熾烈(しれつ)な戦いに臨む。

鈴木氏は「覚書を交わして選挙戦に臨んでいる」と話し、立憲民主党が田村氏ではなく自身をより積極的に応援するとの期待感を示した。首相指名選挙での対応の食い違いに関しては「党首に投票するのはセオリーだ。連携が崩れたということではない」と語った。

一方、衆院埼玉4区に立候補を予定する国民民主党新人で元東京都議の浅野克彦氏(47)は「いい政策を訴える。選挙で『数』が手に入れば実行力が備わることになる」と党勢拡大への意欲を語る。

浅野氏は4区で、自民党現職の穂坂泰氏(47)、共産党新人で元埼玉県新座市議の工藤薫氏(71)と議席を争う見通しで、14区と同じく「自共国三つどもえ」の構図となる公算が大きい。

浅野氏は「野党系で複数の候補がいるのは不利で、戦術的には一本化するのがいい」と期待を述べる一方、共産党への接近を際立たせる立憲民主党を念頭にこう言葉を続けた。

「しかし、理念や政策を譲ることはできない。ガチンコでいくしかない」(中村智隆、深津響)