ノーベル医学賞の2氏「広範な治療開発に道」 - 産経ニュース

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ノーベル医学賞の2氏「広範な治療開発に道」

ノーベル医学生理学賞の受賞が決まったデービッド・ジュリアス氏(左)らを発表する記者会見=4日、ストックホルム(AP=共同)
ノーベル医学生理学賞の受賞が決まったデービッド・ジュリアス氏(左)らを発表する記者会見=4日、ストックホルム(AP=共同)

スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、2021年のノーベル医学・生理学賞を、米カリフォルニア大サンフランシスコ校のデイビッド・ジュリアス教授と米スクリプス研究所のアーデム・パタプティアン教授の2氏に授与すると発表した。温度や痛みを感じる仕組みの研究で成果を上げたことが高く評価された。

ジュリアス氏は唐辛子の辛み成分「カプサイシン」を使い、皮膚の神経で熱に反応する仕組みを分子レベルで解明。パタプティアン氏は内臓や皮膚が刺激を感じる細胞表面のセンサーを確認した。研究成果は、傷が治っても痛みが続く「慢性疼痛(とうつう)」などさまざまな疾患の治療法開発に活用されている。

カロリンスカ研究所は両氏の発見について「私たちが生きていくために必要不可欠な暑さや寒さの感覚、触覚の仕組みを理解できるようになり、広範な病気の治療開発につながった」と評価した。

12月10日にストックホルムで開かれる授賞式は昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染防止のため受賞者を招待せず、メダルなどの授与は受賞者の自国で行われる。賞金計1千万クローナ(約1億2千万円)を2氏が等分する。(ロンドン 板東和正)