乳児の口に血液、母に有罪 保護観察付き、大阪地裁

大阪地裁=大阪市北区
大阪地裁=大阪市北区

生後2カ月だった長男の口に自分の血液を入れたとして暴行罪に問われた母親の無職、井田莉歩被告(24)の判決公判が4日、大阪地裁で開かれ、岩田康平裁判官は懲役8月、保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役8月)を言い渡した。

弁護側は「血を数滴口元に付けただけで犯罪と評価できない」と無罪を主張。判決理由で岩田裁判官は、長男の胃からは相当量の被告のDNA型が検出され被告が自らの血を飲ませたのは明らかだと退けた上で「卑劣で危険な暴行」と述べた。

検察側が論告で「長女を病気で亡くしていた被告は病院の対応に不満を持ち、長男に高度な医療を受けさせたかった」と指摘した動機に関し、判決は「生命に及ぼす危険に目を向けず短絡的」と批判。一方で周囲の支援は期待できず「公的機関の指導が必要」と保護観察付き執行猶予とした。