小山3城御城印、早くも人気 問い合わせも全国から

城跡にある祗園橋と桜の花、大イチョウの葉をデザインした祇園城の御城印(小山市提供)
城跡にある祗園橋と桜の花、大イチョウの葉をデザインした祇園城の御城印(小山市提供)

栃木県の小山市観光協会と小山市が共同で制作した、中世の北関東の有力武士団、小山一族ゆかりの3城の「御城印」が注目を集めている。来訪記念に発行される御城印はいわば「お城版の御朱印」で、全国的にブームといわれる。発売を始めた9月18日からの3連休では140セット(1セット=3枚入り)を売り上げたほか、全国から問い合わせが寄せられる人気ぶりとなっている。

御城印を発行したのは、祇園城跡、鷲城跡、中久喜城跡の3城跡。小山一族のルーツは平安中期、平将門討伐で知られる中世東国武士の祖、藤原秀郷。初代小山政光は源頼朝の鎌倉幕府樹立に貢献し、その妻、寒川尼は頼朝の乳母を務めたとされる。

小山市は今年、国指定史跡「小山氏城跡」のうち祇園城跡、鷲城跡が指定30年を迎える。来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、頼朝亡き後、実権を握った北条義時が主人公ということもあり、貴重な市の文化財を全国にPRしようと御城印を制作した。

3城の御城印は渡良瀬遊水地のヨシを使ったヨシ紙を台紙にしたA6サイズ。図柄は小山市文化振興課の24歳女性職員が考案。小山氏の家紋である「二つ巴」と、3城ゆかりのモチーフを取り入れた。

桜の名所、城山公園(城山町1丁目)にあった祇園城の御城印は、桜の花、イチョウの葉が鮮やかに彩る「祇園橋」の光景。「小山義政の乱」の激戦地となった鷲城の御城印は、太刀を構えた義政公。また中久喜城は中久喜の地名の伝承にちなみ、縁結びの縁起物「双葉葵」と末長い幸せを願う結び方「淡路結び」をデザインした。

鎌倉から室町にかけて名をはせた小山氏の居城となった各城の歴史など解説文も添付している。

御城印は現在、県内では宇都宮城、足利氏館(鑁阿寺)、唐沢山城、壬生城などで発行されているほか、全国800以上で個性的なデザインの御城印があり、お城ファンの人気を集めている。同課は「御城印をきっかけに市内を観光して小山の良さに触れてもらえれば」と話した。

1枚200円、ヨシ紙袋入り3枚セット500円。市中央町のロブレ1階、おやま本場結城紬クラフト館内の市観光協会(0285・30・4772)で販売している。(石川忠彦)