浪速風

消えた「ポケット時刻表」

時代の波をしみじみと感じる秋である。そういえば、最近は手を伸ばすこともなくなっていた。春秋のダイヤ改正前になると、JR西日本の改札に置かれていた無料の時刻表。いわゆる「ポケット時刻表」が姿を消した

▼折りたたんで定期入れに入れることができる名刺サイズや冊子サイズがあった。毎日必要なわけではないが、休日出勤や出張の際の必需品で、改定後には乗り継ぎがよくなるなど小さな変化を見つけるのも楽しかった。いつごろから使わなくなったか記憶をたどると、やはりスマートフォンの便利な検索機能を使い始めてからだ。コロナ禍で通勤者が減ったのも理由の一つだろう。ライフスタイルは激変している

▼気付けば、阪急や京阪など大手私鉄も一足先に配布をやめていた。環境への配慮という側面もある。もっとも小欄が利用しなくなったのは、スマホのせいというよりは、老眼が進んで小さな文字が見えにくくなったからだが。