【岸田首相記者会見詳報】(9)中国のTPP参加「水準クリアできるか不透明」 - 産経ニュース

メインコンテンツ

岸田首相記者会見詳報

(9)中国のTPP参加「水準クリアできるか不透明」

初閣議を終え、岸田文雄首相(前列中央)とともに記念撮影に臨む新閣僚ら=4日午後、首相官邸(納冨康撮影)
初閣議を終え、岸田文雄首相(前列中央)とともに記念撮影に臨む新閣僚ら=4日午後、首相官邸(納冨康撮影)

=(8)から続く

--中国に対してはどのような外交方針で臨むか。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加問題にどう対応するか

「まず、中国についてはわが国の隣国であり、最大の貿易相手国であり、さまざまな民間の交流等を考えますときに、日本にとって重要な国であり、対話は続けていかなければならないと思います。

しかしながら一方で、東シナ海をはじめ、南シナ海、さまざまな地域で力による現状変更といえるような動きがある。また、私たちが大切にしている自由や民主主義、法の支配、人権、こういった価値観に対して、いかがかと思うような対応も感じる次第です。

こういったことについては、言うべきことはしっかり言っていかなければならない。そしてわが国のみならず、こうした普遍的な価値を共有する同盟国や同志国とも連携しながら、中国に対してしっかり言うべきことは言っていく。これが重要なスタンスであると思っています。

またTPPへの参加についてご質問をいただきました。これについては、中国がTPPが求める高い水準をしっかり満たすことができるかどうか、これを見ていかなければなりません。国有企業の存り方ですとか、知的財産権に対する対応ですとか、こういったことを考えますときに、TPPの高いレベルを中国がクリアできるかどうか。これは私はどうであろうか、なかなか不透明ではないか、このようには感じています。

--新型コロナウイルス感染症対策分科会について。自民党総裁選の期間中に、医療の専門家中心ではなく、観光や教育など各分野の専門家が議論する有識者会議について言及していた。分科会を解散し、別のメンバーで作り直す可能性は

「はい。まず結論から言いますと、今の分科会を解散して新たな分科会を作るということは全く私は総裁選挙の最中から申し上げておりません。今の分科会の皆様方、医療を中心に、さまざまな専門的な見地からご意見をいただいている、政府に対してさまざまな貢献をいただいていると認識しています。

私が申し上げている観光ほか、他の分野の専門家の会議も必要だというのは今、新型コロナとの闘いを進め、そしてウィズコロナ、コロナとの共存状態、できるだけ通常に近い社会経済活動を実現するという段階まで行った際に、今度は社会経済活動をコロナとの共存の中で動かしていかなければいけないわけですから、例えば旅行についても、どんな注意が必要なのか、物流ということを考えても、われわれはコロナと共存する際にどんな観点に注意しなければならないのか、人流、外食、さまざまな分野において新しい日常を考える際に専門家の皆さんの知識をいただく、こういった有識者会議を別途作っていく必要があるのではないか、こういったことを総裁選の最中から申し上げたわけであります。

ですから今の分科会を改組するとか、閉鎖するとか、そういったことは一度も申し上げたことはありません。あくまでも別途、そうした新しい日常、コロナとの共存を考える際に、私たちの生活、社会経済活動を回す際に必要ないろいろなアイデア、ヒントをいただくための会議を別途、作るべきだ。こういったことを申し上げた次第です」

=(10)に続く