岸田首相記者会見詳報

(3)「防衛力、海上保安能力を強化」

内閣発足後、初めての記者会見をする岸田文雄首相=4日午後10時1分
内閣発足後、初めての記者会見をする岸田文雄首相=4日午後10時1分

=(2)から続く

外交・安全保障は第三の重点政策です。日米同盟を基軸にし、世界のわが国への信頼のもと、三つの覚悟を持って厳然とした外交安全保障、展開してまいります。

第一に自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的な価値を守り抜く覚悟です。同盟国、同志国と連携し、自由で開かれたインド太平洋を強力に推進してしてまいります。

第二にわが国の平和と安定を守り抜く覚悟です。わが国の領土、領海、領空、そして国民の生命、財産、断固として守るために、ミサイル防衛能力を含む防衛力や海上保安能力の強化に取り組んでまいります。

拉致問題は最重要課題です。全ての拉致被害者の1日も早い帰国を実現すべく、総力を挙げて取り組みます。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う覚悟です。

第三に、地球規模の課題に向き合い、人類に貢献し、国際社会を主導する覚悟です。被爆地広島出身の総理大臣として、核兵器のない世界に向けて全力を尽くしてまいります。

また、地球温暖化対策の推進や信頼性ある自由なデータ流通(DFFT)など、新たなルール作りに向けて、世界ををリードしていきます。

今、申し上げた以外にも、わが国においては、デジタル技術を活用した個別教育の推進、農林水産業の成長戦略化、地球に寄り添った多様で豊かな農林水産業の構築、災害に強い地域作り、観光立国の実現など課題が山積しています。

また、東北の復興なくして日本の再生はありません。この強い思いのもとで、東日本大震災の被災地、中でも福島の復興再生に全力を注いでまいります。

私の内閣は、新時代をともに作る。新時代共創内閣です。新しい時代を、皆さんとともにつくってまいります。

そして最後に、衆議院議員任期と、今後の選挙日程について申し上げます。10月21日に衆議院議員の任期は満了いたします。可及的速やかに総選挙を行い、国民から最新のご信任をいただいて国政を担っていく必要があります。

また、コロナ感染の状況は現在、落ち着きを見せているとはいえ、先行きについては不透明です。多くの国民の皆さんが、いまだ大きな不安をお持ちです。一刻も早く大型で思い切ったコロナ対策、そして経済対策、実現してまいりたいと思います。

そのためには、いの一番に国民の皆さまに、この岸田にお任せいただけるのかどうか、このご判断をいただき、可能であるならば、国民の信任を背景に、信頼と共感の政治を全面的に動かしていきたいと考えます。

以上のように考え、私は可能な限り早い時期に総選挙を行うことを決意いたしました。所信表明、代表質問を行った後、今国会の会期末、10月14日に衆議院を解散し、10月19日公示、10月31日に総選挙を行うことといたします。

選挙事務の準備期間が非常に短いため、コロナウイルス(ワクチン)の接種にご尽力いただいている自治体の皆さまにはご負担をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いしたいと思います。

いまだコロナ禍による国難、続いています。総選挙期間中も、政府としては、コロナと経済、両面への対応、しっかりと万全を期すことをお誓いして、冒頭発言とさせていただきます。

=(4)に続く