--最も重要視する政策、これは必ずやるという政策は何か。菅義偉(すが・よしひで)政権や安倍晋三政権とここが違うというところは
「まず、これは再三申し上げているんですが、私としては重要視する政策、3つあります。1つ目は言うまでもなく新型コロナ対策であります。2つ目は先ほどご紹介させていただきました新しい資本主義。これからの日本の経済成長と分配の好循環をつくることによって、経済の持続可能性、しっかり追求していきたい。こういったことであります。そして3つ目が、これも冒頭申し上げましたが、3つの覚悟に基づく外交・安全保障政策、この3点が重要な課題であると思っています。
新しい資本主義については、先ほど申し上げさせていただきましたが、例えばコロナ対策ということを考えましても、ぜひ国民の皆さんに対する納得感のある説明、これをしっかりと行っていく。そしてさまざまな対策を考える際に、絶えず最悪の事態を想定する。これが危機管理の要諦であると思いますので、そういった発想でしっかり対策を行っていきたいと思っています。
そしてコロナ対策においては、何よりも国民の皆さんの協力なくして結果を出すことはできません。よって、国民の皆さんに協力していただくために、まずしっかりとした納得感を、しっかりと感じていただかなければいけない。そのためにも丁寧な対話、これが重要であると考えています。ぜひ、多様な国民の皆さんの声をしっかりとお伺いしながら、それを形にする、政策に反映していく。こうした信頼と、そして共感を得られる政治、これを実行していきたいと思います。
違いということですが、私自身は、今申し上げた、しっかりとした成長を進めることによって、私の特色を出していきたいと思います」
--東日本大震災からの復興について。組閣に当たり復興相と沖縄北方担当相を兼務させた。福島県をはじめとする被災地からは、震災から10年が経過し、復興が軽んじられているのではないかという懸念の声が早くも出ている。東京電力福島第1原発で発生する処理水や福島の帰還困難区域の体制など、残された課題にどう取り組むか
「はい、すみません。まず、復興を軽んじているのではないかというご指摘がございました。それは全く当たらないと私は思っております。この新内閣における基本方針においても確認していますし、新内閣におけるさまざまな取り組みの文書においては強調させていただいていますが、『東北の復興なくして日本の再生なし』。この原点は再三、強調しておりますし、これからも変わらないと確信をしております。
そして兼務をさせているではないか、こういったご指摘がありました。確かに西銘(恒三郎)大臣、沖縄の出身ということで兼務をしていただきましたが、西銘大臣はこれまでも国土交通委員長や国土交通大臣政務官、復興に関わる政策課題において豊富な経験、あるいは実績を積んでこられた人物です。
間違いなく復興においても、その手腕をしっかり発揮してくれると確信しておりますし、そして、ご指摘のような地元の皆さんの不安や指摘については、西銘大臣自身が自ら活動において、そういったことは当たらないということをしっかり証明してくれる、こういった人物であると確信して任命させていただきました。ぜひ『東北の復興なくして日本の再生なし』、政府にとって、今の内閣においても重要な課題をしっかり掲げながら、西銘大臣にもしっかりと成果をあげてもらいたいと思っています」