若手を積極登用、13人が初入閣 岸田文雄内閣の閣僚の横顔 - 産経ニュース

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若手を積極登用、13人が初入閣 岸田文雄内閣の閣僚の横顔

岸田文雄内閣の顔ぶれ

政府は4日、岸田文雄内閣の閣僚を発表した。若手を積極的に登用し、13人が初入閣した内閣の閣僚20人(首相を除く)の横顔を紹介する。(似顔絵・筑紫直弘)

総務
金子恭之氏
金子恭之氏
「熊本豪雨で被災者支援に奔走す」
国土交通副大臣などを歴任し、当選7回で初入閣を果たした。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)通でもあり、故郷・熊本が甚大な被害を受けた昨年7月の豪雨災害では現地からツイッターを駆使して被害状況や復旧の進み具合などを積極的に情報発信。関係省庁との協議のため東京と熊本の間を何度も往復し、被災者支援のために奔走した。座右の銘は「一期一会」。
法務
古川禎久氏
古川禎久氏
「初当選まで落選2回の苦労人」
旧建設省、鳩山邦夫元総務相の秘書を経て初当選まで2回落選した苦労人。政治家になる前は焼き鳥屋で働いた。当選後、橋本派(現在の旧竹下派)に所属しながらも安倍晋三元首相を支える若手の代表格だったが、郵政民営化反対で離党。復党後は山崎派(現石原派)から石破派へと移り初代事務総長も務めたが、今年9月にたもとを分かった。歌手の矢沢永吉さんの大ファン。
外務
茂木敏充氏
茂木敏充氏
「旧竹下派まとめ首相勝利に貢献」
安倍内閣、菅義偉(すが・よしひで)内閣に続き、岸田内閣でも外相を任された。経済再生相時代に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP11)をまとめ上げたタフな交渉力は、国際社会でも広く知られる。自民党総裁候補の一人だが、9月の総裁選では旧竹下派会長代行として派の取りまとめに奔走。岸田首相支持を最終盤で表明し、勝利に貢献した。生活は夜型。大のゴルフ、ワイン好きでもある。
財務・金融
鈴木俊一氏
鈴木俊一氏
「抜群の安定感に定評」
父は自民党総務会長を通算10期、約7年間務めた善幸元首相。第2次安倍政権で就任した五輪相には、後任の桜田義孝氏が失言で辞任したことを受けて再登板するなど安定感には定評がある。五輪相を務めた後は、父と同じ総務会長となった。記者会見では、やわらかい口調とは対照的に自民党に対して厳しい発言をすることもある。姉は、麻生太郎副総裁の夫人。
文部科学
末松信介氏
末松信介氏
「笑いで場を和ませ、参院国対で存在感発揮」
参院国対委員長を2期務めた。会期末までタイトな日程で衆院から送付された法案も、必ず会期内で成立させるなど存在感を示してきた。全日空(ANA)での勤務を経て、昭和58年に兵庫県議に初当選。6期務めて国政に転身した。本会議前の自民党の参院議員総会などでは、どんな局面でも必ずあいさつで笑いを取り、場を和ませてきた。趣味は空手、読書、美術鑑賞など多彩。
厚生労働
後藤茂之氏
後藤茂之氏
「党内屈指の政策通」
党内屈指の政策通が満を持して入閣し、新型コロナウイルス対応に当たる。旧大蔵省に15年勤務し、平成12年衆院選で当時の民主党から立候補して初当選。自民党入党後は法務副大臣などを歴任した。税財政から社会保障まで幅広い分野に精通し、党の新型コロナ対策本部座長なども務める。首相の政調会長時代は政調会長代理として政策立案を支えた。座右の銘は「一燈照隅(いっとうしょうぐう) 万燈照国(ばんとうしょうこく)」。
農林水産
金子原二郎氏
金子原二郎氏
「『軍艦島』」の世界遺産登録に尽力」
昭和50年に地元の長崎県議に初当選して以来、衆院議員、知事、参院議員とキャリアを重ねながら45年間、政界に身を置いてきたベテラン。知事時代には端島炭坑(長崎市、通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に向けて尽力した。父は農林水産相や科学技術庁長官を務めた故岩三氏。好物は卵かけご飯で、女優の栗原小巻さんのファン。
経済産業
萩生田光一
萩生田光一氏
「党所属議員の強み熟知」
東京都八王子市議からのたたき上げで元首相の安倍氏に近い。重鎮にも物おじせずに直言し、大きな体格に威圧を感じる後輩議員もいる。菅内閣では文部科学相でありながら、菅氏から新型コロナ対策についても相談を受けるなど信頼を得た。政府与党の人事を調整する官房副長官や幹事長代行を歴任し、議員の特徴を熟知している。趣味はスポーツ観戦やラーメン店巡り。
国土交通
斉藤鉄夫氏
斉藤鉄夫氏
「10万円給付めぐり首相と激論」
衆院当選9回で環境相や公明党幹事長、政調会長などを歴任。次期衆院選では比例中国から転出し、広島3区から出馬する。広島出身で、広島1区選出の首相とは関係も良好。ただ、政府が新型コロナの緊急経済対策として昨年実施した1人10万円の現金給付をめぐっては、自民党政調会長だった首相と4時間にわたって激論を交わすなど緊張する場面もあった。人の好さは政界随一とも。
環境
山口壮氏
山口壮氏
「外交官出身の国際派」
外務省時代に外交官として米国や中国、パキスタンの大使館に勤務し、米名門大学院で博士号を取得した国際派。新進党幹事長だった小沢一郎氏の誘いで政界入りし、民主党政権では外務副大臣などを歴任した。平成25年の離党後、無所属のまま二階派入りし、27年に自民党入党が認められた。理想の政治家のモデルとしているのは、外務省の先輩に当たる吉田茂元首相。
防衛
岸信夫氏
岸信夫氏
「党内屈指の『親台派』」
元首相の安倍氏の実弟で、生後間もなく岸信介元首相を父に持つ母の実家に養子に入った。商社勤務を経て平成16年参院選で初当選。24年衆院選で衆院山口2区にくら替えし当選した。菅内閣で初入閣し、防衛相に就任。「親台派」として知られ、日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)では、「台湾海峡の平和と安定の重要性」を打ち出すことに尽力した。
官房
松野博一氏
松野博一氏
「地味ながら高い調整力」
平成29年に文部科学相を退任して以来の入閣。地味だが、温厚な性格と能力を評価する議員は多い。総裁選では、党内最大派閥の細田派の事務総長として、支持対象が異なる所属議員の間を調整し、軟着陸に導いた。文科相時代は加計学園問題などに対する野党の追及を乗り切るなど、答弁能力は折り紙付きだ。厚生労働政策への理解も深い。大衆的な居酒屋巡りを好む。
デジタル
c"牧島かれん"
牧島かれん氏
「狩猟免許持つ『ハンター』」
自民党青年局で女性初の局長を務め、45歳以下の若手を中心としたメンバーをまとめてきた。政治家になる前には、米国の大学院で修士号を取得するなど国際派で、帰国直前には2001年の米中枢同時テロを目撃した。穏やかな語り口調が印象的だが、わな猟の狩猟免許を取得しており、時間が許せば狩りに出かけるという「ハンター」の一面も。座右の銘は「温故知新」。
復興・沖縄北方
西銘恒三郎氏
西銘恒三郎氏
「前回衆院選で『オール沖縄』に一矢」
沖縄県議を4期務め、平成15年衆院選で初当選。29年衆院選では沖縄県内の4選挙区のうち西銘氏だけが勝利し、当時の首相の安倍氏から「(米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止を掲げる)『オール沖縄』に一矢報いてくれた」と評価された。自民党旧竹下派所属で、総裁選では首相の推薦人を務めた。早朝散歩が日課で落語も聞く。好きなタレントは引退した歌手の安室奈美恵さん。
国家公安
二之湯智氏
二之湯智氏
「引退表明も異例の初入閣」
来年夏の参院選に出馬せず、政界引退の意向を表明している中での異例の初入閣となった。京都市議を5期務め、全国市議会議長会の会長も経験するなど地方行政に精通。平成16年の参院選で初当選し、総務政務官、総務副大臣を歴任した。官房長官や自民党幹事長を務めた野中広務氏を政治の師と仰ぎ、旧竹下派に所属。年に1回の「お伊勢参り」を欠かさない。
経済再生
山際大志郎氏
山際大志郎氏
「物おじしない交渉力が武器」
甘利明幹事長を政治の師と仰ぐ。TPP交渉で甘利氏を支え、今回の総裁選では甘利氏がいち早く支持を打ち出した首相の陣営の選対実務を担った。エネルギー政策に精通し、党政調会長代理としては10兆円規模の「大学ファンド」設立を主導した。獣医師で南極海での調査捕鯨団に2度参加し、博士号を取得した猛者。愛する「鯨」と向き合い、培った物おじしない交渉力が武器。
ワクチン・五輪
堀内詔子氏
堀内詔子氏
「柔和な人柄も選挙区争いでは譲らず」
義父は宏池会(現岸田派)会長も務めた故堀内光雄氏。柔和な人柄で知られるが、保守分裂となった衆院山梨2区をめぐる長崎幸太郎氏(現山梨県知事)との激しい選挙区争いでは一歩も引かなかった。選挙区内を地道に回り、党員獲得数がトップになったことも。過去2回の総裁選では岸田派を率いる首相の勝利に向けて裏方仕事もいとわずに献身的に支え、派内での評価は高い。
少子化・こども庁・地方創生
野田聖子氏
野田聖子氏
「同僚議員に慕われる姉御肌」
女性衆院議員最多の9期連続当選を誇る。37歳の若さで小渕恵三内閣の郵政相に抜擢(ばってき)されたが、郵政民営化に反対し一時自民党を離党した。「初の女性首相」を掲げ、4回目の挑戦で総裁選出馬にこぎつけたが首相に敗れた。私生活では50歳で卵子提供を受けて出産。障害のある息子を育て、子育てや福祉政策への知見が深い。姉御肌で多くの同僚議員から慕われ、飲み仲間も多い。
経済安保
小林鷹之氏
小林鷹之氏
「甘利氏も認める将来の首相候補」
自民党が野党時代の平成22年、「日本の国力を高めたい」と候補者公募に応じた元財務官僚。二階派所属だが、麻生派の甘利氏が座長として経済安全保障の議論を進める党新国際秩序創造戦略本部の事務局長を務め、政府への提言取りまとめに奔走した。甘利氏は「将来の首相候補の1人」と期待を寄せる。「歩きに勝る選挙はない」と語り、党務の合間を縫っては地元を回る。
万博
若宮健嗣氏
若宮健嗣氏
「党中堅きっての安保通」
衆院当選4回での初入閣となった。外務、防衛両副大臣を歴任するなど、党中堅きっての外交・安全保障通でもある。形式的な仕事を嫌い、外国要人との会談では官僚が用意した応答要領を無視することもしばしば。旧竹下派所属で、茂木氏からの信頼も厚い。総裁選では首相の陣営とのパイプ役を担うなど、主流派入りに汗をかいた。たまの休みには森林浴に癒されている。