両陛下が「海づくり大会」オンラインでご臨席 宮城開催 被災者と懇談も - 産経ニュース

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両陛下が「海づくり大会」オンラインでご臨席 宮城開催 被災者と懇談も

「第40回全国豊かな海づくり大会」にオンラインで臨席し、お言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=3日午前、皇居・御所(宮内庁提供)
「第40回全国豊かな海づくり大会」にオンラインで臨席し、お言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=3日午前、皇居・御所(宮内庁提供)

天皇、皇后両陛下は3日、皇居の御所と宮城県石巻市をオンラインでつなぎ、同市で開催された「第40回全国豊かな海づくり大会」に臨席された。東日本大震災からの復興状況の発信を掲げた大会は、新型コロナウイルス禍で昨年から1年延期に。今年も感染拡大防止のため両陛下の訪問は見送られたが、式典後、被災者と画面越しに懇談される機会も設けられた。

海づくり大会は、両陛下の恒例の地方公務の一つで、オンラインでのご臨席は初めて。現地会場では、大型のスクリーンに両陛下のお姿が映し出された。

天皇陛下はお言葉で、震災を乗り越え、宮城県で初めて大会が開催されることに触れ、「誠に意義深く、復興に向けた地域の人々のこれまでのたゆみない努力と関係者の尽力に深く敬意を表します」と述べられた。

午後には同市の漁港で放流行事も行われ、両陛下は漁船のパレードや、関係者によるホシガレイなどの稚魚の放流の様子をご視聴。地元の小学生が「この美しく豊かな海を、復興への感謝の気持ちと一緒に守り、育てていきます」と誓いの言葉を述べると、陛下は「海を大切に思う気持ちがよく伝わってきました」と語りかけられた。

その後、両陛下は震災や津波の教訓を伝える同市の施設をご視察。続いて被災者との懇談に臨み、陛下は、津波で夫とともに営む水産加工の工場が被災した木村あけみさん(57)に対し、「いろいろ大変な思いをされたのでは」と気遣われた。営業再開後、子育て世代の女性が働きやすい環境の整備に取り組んでいるという木村さんの話に、皇后さまは「良い取り組みをなさっていますね」と言葉をかけられた。

懇談後、木村さんは「これからも頑張ろうと思うようなお言葉をいただいた」と話した。