SNSの罠

女子中生になりすました元校長の卑劣メッセージ

《関西のJC(女子中学生)です》。SNS(会員制交流サイト)上でこんなメッセージとともに少女のわいせつ画像を販売していたのは、少女とは似ても似つかぬ男だった-。大阪府警が3月、児童買春・ポルノ禁止法違反などの容疑で、元小学校長で無職の男(62)=堺市北区=を逮捕した事件。男は若い男を装って少女に近づき、わいせつ画像を入手すると今度は少女になりすまして販売したという。SNSを悪用し、変幻自在に正体を変えた男の卑劣な手口とは。

悩みに付け込み

ツイッター上に並ぶ《#裏アカ女子》《#裏アカJK》といったハッシュタグ。女子中高生が人には言えない投稿をする際につける目印だ。男は約2年前、これらを検索しながらターゲットを物色していたという。

高校受験を控え、進路の悩みを打ち明ける少女に、《相談に乗るよ》とメッセージを送った。アカウントのアイコンは若い男性の写真だ。やがて、2人は頻繁に連絡を取り合うようになった。

《おはよ。勉強頑張って》《希望の高校へ行けますように!》。男は優しい言葉を送り続けた。徐々に親密な関係になっていったところで、《会いたい》と好意をにおわせ、《裸の写真を送って》と要求した。

画像を入手した途端、男は別のアカウントを作成。今度はプロフィルを少女の名前に変更し、「#裏アカ女子」のハッシュタグを付けた上で、少女から聞き取った内容をツイートし始めた。

《ストレスたまりまくり》《常に金欠》。そのツイートに連絡を取ってきた複数の男に対し、ダイレクトメッセージでやりとりを開始。《関西のJCです。画像は転用しないでください》とメッセージを添え、画像を販売していた。

10人以上に販売

男の犯行は府警のサイバーパトロールで発覚。府警は3月、同容疑などで男を逮捕し、大阪地検が7月に同罪などで起訴した。起訴状によると、昨年8月9日、埼玉県在住の50代の男性に対し、ツイッター上で少女らのわいせつ画像4点を5千円相当で販売したとしている。府警は少なくとも10人以上に画像を販売していたとみている。