行列、人混み、にぎわい戻った街 緊急事態解除

緊急事態宣言解除後、初の週末を迎え、東京・銀座の歩行者天国を歩く人たち=2日午後、東京都中央区(佐藤徳昭撮影)
緊急事態宣言解除後、初の週末を迎え、東京・銀座の歩行者天国を歩く人たち=2日午後、東京都中央区(佐藤徳昭撮影)

新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言と蔓延(まんえん)防止等重点措置が全国で解除され初の週末となった2日、観光地やテーマパークは大勢の人でにぎわった。感染再拡大への不安も残る中、歩行者天国や観光スポットも通常通り再開。感染に気をつけながら、そろりと日常を取り戻しつつある。

東京

東京・銀座の歩行者天国は新型コロナの影響で中止されていたが約半年ぶりに再開された。この日は台風16号の影響で荒天だった前日と打って変わり晴天に恵まれ、マスク姿の多くの買い物客らでにぎわった。

「東京スカイツリー」(東京都墨田区)も宣言解除に伴い半年ぶりに通常の営業時間に戻った。併設する商業施設「東京ソラマチ」を訪れた中野区の会社員、永谷浩太郎さん(39)は、保育園に通う長男(4)が運動会で着る洋服を家族で買いに来た。「宣言の解除で出かけやすくなった。第6波が来ると外出できなくなるので、今のうちに出かけておこうと思った」と語った。

浅草(台東区)では、念願の営業を再開できた飲食店もあった。「大衆酒場たぬき」は約3カ月ぶりに営業再開を決めた。1日は台風16号の影響で休み、実質的に2日が再開初日に。女将(おかみ)の長崎弘子さん(79)は「今まで苦しかった」と話しながら、午前9時から仕込みを始めた。

上野動物園(同区)には、朝から開園待ちの行列ができた。一部の展示を1日から再開し、2000人に限っていた1日当たりの入場予約を9日から6500人に拡大する。

テーマパーク

東京ディズニーリゾートなどに向かう人たちでにぎわうJR舞浜駅前=2日午前、千葉県浦安市
東京ディズニーリゾートなどに向かう人たちでにぎわうJR舞浜駅前=2日午前、千葉県浦安市

千葉県浦安市のJR舞浜駅は、宣言解除で入場制限が緩和された東京ディズニーリゾートに向かう家族連れや若者らで混み合った。東京都清瀬市から訪れたアルバイト、西川静江さん(71)は「娘に誘われて来た。コロナは心配なので消毒液は持ってきた」。友人と来た千葉県の会社員、豊島香穂さん(24)は「超楽しみでした。自粛してきた分、羽を伸ばしたい」と笑顔を見せた。

大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も1日5000人としていた入場者数の上限を、段階的に1万人まで引き上げる。開園以来のファンという京都市の主婦、吉本由美さん(54)は2日も訪れた。「鬼滅の刃」のアトラクション以外は空いており「やっぱり人が多い方が盛り上がって楽しい」と語った。

沖縄

観光立県の沖縄。台風の影響でキャンセルが増えたこともあり、期待ほどには人出が伸びなかったようだ。那覇市の観光メインストリート「国際通り」の往来も「先週とあまり変わらない」(土産物店店長)といい、飲食店などからは「早く本来の活気が戻ってほしい」という声が多数聞かれた。

「いまは辛抱」。国際通りで沖縄料理店の店長を務める田中昌さん(49)は口元を引き締めた。緊急事態宣言下で売り上げが激減し、6月15日から休業。解除後の1日に再開した。夏場のピーク時には100組以上が訪れる人気店だが、初日は4組しか入店しなかった。

それでも、国際通りを歩く観光客からは、久々の旅行を楽しむ声が聞かれた。千葉県柏市のパート店員(46)は「沖縄が好きで毎年来ている。人通りが少ないのは少しさびしいけど、歩きやすいので色々回りたい」と話していた。